エヌティーツール、タップ用ツールホルダーをOSGにOEM供給
エヌティーツールは、タップ最大手のOSGにタップ用ツールホルダーをOEM供給する。OSGへの本格的なOEM供給は初めて。
タップ寿命を従来比最大5倍に延ばせる新型ホルダーについて、OSGがタップとセットで発売する。航空機業界などに強いOSGの販路を生かし、課題の自動車以外の業界を開拓する。
エヌティーツールはこれまで他の工具メーカー向けにホルダーをOEM供給した実績がある。OSGとは海外で一部、供給したことがある程度だった。タップ最大手への本格的なOEM供給で販路を拡大する。
OEM供給の対象は新ホルダー「シンクロフィットII」。金属製の衝撃吸収機構を備え、タップの回転方向が正転から逆転に切り替わる時に回転軸方向にかかるスラスト荷重を弾性変形で吸収し、従来比約5分の1に低減する。スラスト荷重によりタップが折れたり破損したりするのを防ぎ、タップ寿命を従来比2―5倍延ばせる。
競合他社は衝撃吸収機構の素材にウレタンやゴムを採用しているが、摩耗による交換が必要。金属は劣化しづらくメンテナンスが容易。
新ホルダーは対応主軸ごとに6モデル用意し、エヌティーツールも自社ブランド製品として7月1日に発売する。