北京ワールドダイヤ PCD・CBNに強み 京二と共同で拡販
北京ワールドダイヤはCBNやPCD工具を中心に扱うダイヤモンド工具専業メーカー。
設立10数年ながら、技術力を武器に2016年の売上高1.75億元(約28億円)と成長を続けている。
2000年に超硬素材メーカーとして創業したが、06年にダイヤモンド工具専業メーカーとして転身。
その後、世界的なダイヤモンドメーカーのエレメントシックスと技術提携するなど、CBNやPCD工具に関する技術を磨いてきた。
特許数もその表れだ。中国国内では90近くの特許を取得しており、こうした技術力は特に欧米で評価が高い。売上高のうち4割が輸出で9割以上が欧米向けで、「中国国内でも大半が外国メーカーとの競争で、中国メーカーと競合しない」という。
日本向けでは、14年に代理店契約を結んだ京二と共同で拡販を強化する。5月下旬には新製品発表会を開き、PCDフライスカッタなど5製品を紹介した。
発表したのは、①多刃タイプのPCDフライスカッタ ②ブレーカ付きPCD・CBNチップ ③コーティング付CBNチップ ④ミニソリッドCBNチップ ⑤PCBNフライスカッタ の5つ。
なかでも、同社を代表する製品の一つが、多刃タイプの「PCDフライスカッタ」だ。
軽量化と剛性を両立させる為、アルミボディと剛性を組み合わせた。送りを高める為に、密度の高い設計とし、刃数を他社製に比べ1.5倍から2倍とした。「シリンダブロックのフライス加工などに適している」とし、他の製品も含め、日系の自動車業界に提案していく考えだ。
「標準品だけでなく、カスタマイズにも対応する。京二と共に日本のユーザーの声を頂きながら、最善の加工を提供していきたい」としている。