三菱マテリアル、PVD超硬材種発売 小物旋削加工用
三菱マテリアルは、小物高精度部品旋削加工用の低送り加工に適した物理気相成長(PVD)コーテッド超硬材種「MS7025」を発売した。緻密なナノ積層コーティングにより、被膜損傷を抑え、高い耐溶着性と耐摩耗性を実現した。価格は代表型番の「CCGT060201M―FS―P MS7025」が1639円(消費税込み)。
耐溶着性に優れる高潤滑層と摩耗を抑える高耐摩耗層をナノレベルで制御。これにより、被膜損傷を大幅に抑えられる。またナノレベルの高潤滑層は、低送り加工で発生しやすい溶着から生じる構成刃先を抑え、加工面の傷を抑制できる。
近年、加工精度向上へのニーズの高まりや自動車部品の小型化により、加工速度と加工送りが上がらない状況での加工が増えている。特に小型自動旋盤の加工では低送り領域がメーンターゲットとなり、同領域でも安定した加工を実現する切削工具の需要が高まっている。