切削油など液体使用量40%減 トミタが揺動式ノズル投入
トミタは水や切削油などの液体の使用量を従来比40%削減できる揺動式ノズルを本格販売する。ドイツのスタートアップ企業の製品で、洗浄時間を同25%削減する。ノズルの内部構造を工夫し、可動部品を用いずに連続的に液体の軌道を変えられる。低中高圧の計3シリーズを品ぞろえした。価格は約3万円からで、10月から年間2000個の販売を目指す。
販売するのは独FDX(ベルリン)のジェットノズル「オシジェットノズル」。水圧は1―200バールで、機械加工中の切り粉の除去や食品の洗浄、液体の塗布など向け。特別注文で同1000バールの仕様にも対応する。液体の軌道を変える可動部品がないため、メンテナンス性が高い上に小型で長寿命という。
ノズル内の流路設計の最適化により、内部で噴流が壁面に沿うように流れる。一部が主噴流を片側の壁面に押し出す。この動きを交互に連続させることで、ノズルが左右に動いているかのように流体が左右に噴射される。トミタによると、水圧を分散させずに面に噴射でき、一般的なノズルに比べて1・5倍の圧力があるという。
11月29日から東京ビッグサイトで開かれる「洗浄総合展」に出品し拡販につなげる。