レーザーマーキング、汎用ユニットで安価に導入 山田マシンツールが開発
山田マシンツールは、レーザーマーキング加工を自動化・高効率化できる汎用レーザーマーキングユニット「MARKING CELL(マーキングセル)」を開発した。集塵機やパソコンなども含めたセットで提供することで、製造現場の仕様に合わせて設計するマーキング専用機と比べて導入コストを大幅に低減できる。レーザーマーキングのユニット製品は業界初という。
レーザーヘッドの位置制御方式が自動と手動の2製品を設定し、消費税抜きの価格は850万円から。自動車や建築など幅広い産業分野に提案し、初年度10台の販売を目指す。
レーザーマーキングは、金属の板などにレーザー光を照射してロゴや商品名、シリアル番号や型番などを印字する。一般的なレーザーマーキング装置では加工対象物(ワーク)の出し入れやマーキング起動など複数の作業が必要。価格も仕様によるが通常1000万円以上となっていた。
新製品はワークをテーブルに置いて作動ボタンを押すだけで済む。スライド式のワークテーブルは3方向からアクセスでき、オペレーターの負担となる動作が不要で、チェーンブロックやリフターなどの補助具の併用も可能。マーキングセルは全自動で扉の開閉とレーザーの起動を行うため作業ミスによるレーザーの露光リスクを最小限に抑えられる。
キーエンスやブラザー工業、グラボテック製のレーザーヘッドを搭載可能。搭載できるワークサイズは横1250ミリ×縦450ミリ×奥行き450ミリメートル。