日本レヂボン、鋼材向け網状砥石投入 平面研磨の精度向上
日本レヂボン(大阪市西区)は、鋼材向けの網状のオフセット砥石「スパイダーネット」を発売開始した。
板金加工の平面出しなど仕上げ加工に向く。放熱しやすい形状としたことで研削焼けを抑制でき、平面研磨の精度向上が見込める。
グラインダー(研削装置)に取り付けて使う砥石で、一般鋼やステンレス鋼、鋳鉄などに対応する。外径は100ミリメートル。粒度は80と120の2種類を用意した。
最高使用周速度は毎秒80メートルで、溶接のビード(溶接痕)取りやバリ取り、面取り、サビ落としなどに向く。フランジが不要のため着脱しやすい。
ガラス繊維を研磨剤でコーティングしたことで網状の構造を実現した。砥石に柔軟性を持たせたことにより、凹凸のある鋼材に密着させやすくなり、仕上げ精度の向上が見込める。
また、隙間を通じて切りくずが排出できるため目詰まりも起こしにくい仕組み。
日本レヂボンはノリタケカンパニーリミテドの子会社で、研削や研磨で使われるオフセット砥石大手。