日進工具、アジャイル開発加速 顧客の意見反映
日進工具は超硬小径切削工具に顧客の意見や評価を早期に反映させるため、アジャイル型の商品開発を本格化する。従来は年5アイテム弱だった新製品点数を、2026年3月期から年10アイテム程度に増やした。
開発品のテスト加工の検査・評価には新たに自動化工程を導入し、所要時間を短縮して回転率を高める。従来のプロダクトアウト型にマーケットイン型手法を加えて、生産コストの削減などを求める顧客への満足度と自社利益率の双方を引き上げる。
日進工具は26年3月期からアジャイル型商品開発を進めている。顧客とコミュニケーションを深めて、その声を企画、設計、開発、テスト、商品化に柔軟・早期に生かし、販売機会損失などを回避する。
新商品(既存品の規格拡大含む)は26年3月期に10アイテム、27年3月期も10アイテム程度を目標に据える。同社の独自性を追求するプロダクトアウト型開発に加え、顧客の意見をきめ細かく採用するマーケットイン型の開発、特殊品の受注を推進する。
同社の後藤弘治社長は「一つの新商品をじっくり開発しても、即ヒットさせるのは難しい」と認識。その上で「商品を出しながらマーケティングを続けるアジャイル型開発などに経営資源を集中し、企業価値の向上に努める」としている。
アジャイル型開発の導入にあたっては、顧客や代理店、販売店から意見や要望を吸い上げやすい営業体制をとる。従来は営業担当者が新商品を地道に売り込んできたが、商品を広く知ってもらうため顧客向けのセミナーを開くなどして市場浸透を図っていく考えだ。
