日進工具、CBNマイクロ2枚刃ボールエンドミルを発売
日進工具は工具材料が「立方晶窒化ホウ素(CBN)結晶体」のマイクロボールエンドミルシリーズで、2枚刃形状の「SMB200」を発売した。刃先のボール半径(R)精度公差と触れ精度をそれぞれプラスマイナス0・002ミリメートル以内に仕上げるなどして超高精度仕様を実現した。Rが0・01ミリ―0・05ミリメートルで全7サイズを展開。R0・01ミリメートルの消費税抜きの標準価格は7万8000円。
SMB200ではR0・01ミリメートルのサイズから2枚刃形状を採用し、従来よりも加工効率を向上できる。CBN焼結体の特徴を最大限に生かして鋭いエッジも実現した。機械に取り付ける部分にあたるシャンク径の交差は、マイナス0・001ミリ―マイナス0・003ミリメートルの幅で0・002ミリメートル内の精度に仕上げた。
CBN焼結体はダイヤモンドの次に硬く、超硬合金と比べ約3倍の硬さを持ち、耐熱性や熱伝導性も高い。一方、強度や靱性は低いため、切削負荷の少ない仕上げ加工で、工具の摩耗を抑えながら、工具寿命の長期化などに貢献する。