日進機械、バラ積みピッキングシステム発売 芯なし研削盤への材料投入を自動化
日進機械製作所は、箱に整列せずに入った加工対象物(ワーク)を取り出しセンターレス(芯なし)研削盤に投入する作業を自動化できる「バラ積みピッキングシステム」を発売した。ロボットと専用チャック、3次元(3D)ビジョンカメラとローダーの組み合わせで構成。主力製品であるセンターレス研削盤の動作に適応した。消費税抜きの価格は仕様で異なり、1000万円から。初年度は10台の受注を目指す。
ロボットはワークの取り出しと加工済みのワークのパレットへの整列を担当し、ローダーが研削盤へのワークの装着と加工品の排出を行う。
ロボットはカメラで箱の中の材料を認識し、用意した3パターンのつかみ方から最適な方法でワークを取り出す。その後、ローダーに付属する受け皿に置く。ローダーは研削盤にワークを装着する。
加工後にローダーが研削盤から加工済みのワークを排出し、それをロボットが回収して、パレットに整列する。
カメラはキーエンス製で、ロボットはファナック製を採用した。ワークが3パターンでつかめない位置にある場合は、ロボットが山を崩すか箱を揺らして姿勢を調整することで、整列していないワークでも確実に取り出せるようにした。