三菱電機、ファイバーレーザー加工機に軟鋼向け新切断方式
三菱電機はファイバーレーザー加工機の旗艦機種「GX―Fシリーズ」に、窒素と安価なエアを混合したアシストガスを用いる軟鋼向けの新切断方式「AGR―Mix」などの新技術を開発した。同機種のオプションとして設定するほか、既存の購入者には有償で機能追加をする。同シリーズは購入済みの製品に後付けできる新技術を毎年、投入することを掲げている。
AGR―Mixは窒素ガスのみの切断に比べ加工品質を高めつつ、同等の加工速度を実現する。窒素ガス消費量を最大60%削減できるため、ランニングコストも低減できるという。
このほか、ジョイントの切り離しの手間を大幅に減らす「ライトジョイント」や、加工パラメーターの編集機能を拡張する新技術も提供する。
自動シートチェンジシステム「FOTシリーズ」も投入。素材を1枚ずつ加工機にローディングし、加工後は加工品・端材ともに製品棚に移して、素材供給から加工材搬出までの連続運転を実現する。工場の形に合わせて設置の方向を、幅方向を短くする「I型」や長手方向を短くする「L型」から選択できる。