山善 画像検査システム
山善はAI(人工知能)を活用し、製品の凹凸や湾曲面に印字された文字の認識に特化した画像検査システム「アイビージェネシステキスト」を発売した。印字ラベルの表示間違いや表示漏れなどを毎分100件照合できる。包装された製品の検査用に、食品業界を中心に販売している。
包装後の印字ラベルなどを撮影し、ラベルの数字や文字を自動で読み取る。形状や製品の傾きなどの影響を受けず、1文字単位で認識して印字不良を検知する。消費税抜きの市場想定価格は150万―200万円。アイビージェネシスシリーズ全体と周辺機器を含めて、年間売上高3億円を目指す。
同シリーズは2022年の発売以来、最新のAIシステムを導入して物体の色や個数、長さ、大きさを認識する検査システムとして改良されてきた。これらの機能に文字認識を加えた「アイビージェネシスプレミアム」も発売しており、自動車部品メーカーなどの一般製造業向けに展開する。