上期の新車販売、2%減 2年ぶりマイナス、認証不正響く
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2024年度上期(4―9月期)の新車販売台数は、前年同期比2・6%減の216万8729台となり、2年ぶりに減少に転じた。
ブランド別ではホンダ、三菱自動車、SUBARU(スバル)、スズキ、いすゞ自動車、日野自動車を除く主要7ブランドが前年同期を下回った。半導体などの部品不足の状況が緩和し生産が上向いた前年の状況から一転、一部メーカーの認証不正による出荷停止などが響いた。
登録車は前年同期比2・0%減の139万6995台で2年ぶりの減少。マツダが同26・9%減、ダイハツ工業が同21・4%減と落ち込んだ。軽自動車は同3・6%減の77万1734台で、2年ぶりのマイナスとなった。
登録車の車種別では乗用車が同1・8%減の121万9924台、貨物車が同4・3%減の17万2130台で、いずれも2年ぶりに減少した。軽の車種別では乗用車が同4・5%減の58万8453台で2年ぶりの減少。貨物車は同0・4%減の18万3281台で2年連続で減少した。
9月単月の登録車の新車販売台数は前年同月比0・8%増の27万4378台で2カ月ぶりに前年同月実績を上回った。軽は同0・6%減の16万4355台で2カ月連続のマイナス。「ダイハツが認証不正の該当車種の生産を再開し数カ月経過したものの、前年の水準で供給できる状況になっていない」(全軽自協)と分析する。
10月以降の販売の見通しについて、全軽自協は「市場をけん引している車種が発売から1年経過し、新型車効果も一巡するため判断しにくい」とした上で、9月に発売された人気車種のアウトドア系の追加モデルで「市場の活性化に期待したい」と話している。