上期の新車販売、ホンダ「N-BOX」4年連続首位
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2025年度上期(4―9月)の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同期比4・2%減の9万7958台で、年度上期として4年連続の首位を維持した。軽自動車の中では同11年連続の首位となった。N―BOXは4月に一部改良車種を発売し、底堅い人気を保っている。競合も2025年秋に新型の軽自動車投入を控える中、引き続き市場をけん引できるかが焦点だ。
2位はスズキの軽「スペーシア」で前年同期比0・5%減の7万9805台と微減だった。3位はトヨタ自動車の小型車「ヤリス」で同3・1%増の7万5349台だった。25年度上期は新型車の投入が少なかったこともあり、販売が10万台を超えた車種はなかった。
N―BOXをはじめ軽ハイトワゴン系車種の人気が続く。同車種は軽自動車でありながら広い車室空間を持ち、リセールバリュー(再販価値)が高い。一方、25年秋には日産自動車が新型の軽「ルークス」、三菱自動車が新型の軽「デリカミニ」を発売。またダイハツ工業が6月に発売した新型の軽「ムーヴ」も前年同期比3・4倍で上期の5位に食い込むなど、市場競争の激化が予想される。
上期の登録車ではトヨタ自動車の乗用車「カローラ」が前年同期比18・4%減と大きく落とし、24年度上期の3位から一つ順位が後退。認証不正の反動増があったトヨタの小型車「ライズ」は同94・0%増で24年度上期の27位から大きく順位を上げた。
9月単月でもN―BOXが5カ月連続の首位で、前年同月比13・0%減の2万1717台。2位はスズキのスペーシアで同3・7%増の1万6407台、3位はトヨタのヤリスで同4・8%増の1万3670台となり、上位3車種は25年度上期と同じ顔ぶれだった。
