上期の新車販売、「N-BOX」3年連続首位
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた2024年度上期(4―9月)の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同期比1・8%増の10万2226台で、年度上期として3年連続の首位を維持した。全体で唯一の10万台超となり、軽自動車の中では同10年連続の首位だった。N―BOXは9月27日にアウトドア系の新グレードを追加発売しており、引き続き市場をけん引できるかが焦点だ。
2位はスズキの軽自動車「スペーシア」で同40・1%増の8万179台と大幅に増加した。3位はトヨタ自動車の乗用車「カローラ」で同13・7%増の7万7030台だった。軽自動車でありながら広い車室空間を持ち、リセールバリュー(再販価値)の高い軽ハイトワゴン系車種の人気が続く。
認証不正問題で出荷停止があったトヨタの小型車「ヤリス」は同22・6%減、ダイハツ工業の軽「タント」は同26・3%減と、ともに前年同期の実績を大きく下回ったものの上位に食い込み、人気の底堅さを示した。
一方、前年同期に7位だったトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は、4月にリコール(無料の回収・修理)を届け出た影響などもあり同47・3%減と落ち込み、23位に後退した。
9月単月でもN―BOXが4カ月連続の首位で、前年同月比20・6%増の2万4953台。2位はスズキのスペーシアで同35・3%増の1万5823台となり、上位2車種は24年度上期と同じ顔ぶれだった。