仕上げ研磨工程に特化、中村製作所が受注開始 立型複合研削盤を追加導入
中村製作所(三重県四日市市)は、仕上げの研磨工程のみに特化した受注を開始する。そのため、太陽工機製の立型複合研削盤をこのほど導入した。周辺機器も含めた投資額は約6000万円。研磨加工で初年度3000万円の売り上げを目指す。
新たに導入した「CVG-9」は、主軸の振りが直径950ミリメートル、最大積載重量が2500キログラムで中・大型の加工対象物(ワーク)に対応する。タレット構造による2スピンドル仕様で、内径と外径、端面を高精度に加工できる。同社は15年ほど前から立型研削盤を使い始め、今回で5台目となる。
既に同型機を保有しており、得意とする切削から研削、研磨まで、複数工程の一貫受注において加工実績を重ね、研磨ノウハウを蓄積してきた。
今回の追加導入で研磨工程の生産能力を上げるとともに、値段や納期、精度、品質において、他の研磨に特化した企業との差別化を図る。発注元の部品メーカーの同工程における課題に対応する。