シマダマシンツール、多軸自動旋盤事業を承継 シチズンマシナリーから
シマダマシンツールは、2024年4月1日付でシチズンマシナリーの多軸自動旋盤事業を承継すると発表した。シチズンマシナリーが「Miyano」ブランドで展開している多軸自動旋盤の新規販売や販売済みモデルのアフターサービスなどの事業をシマダマシンツールに譲渡する。
シチズンマシナリーは現在、「Miyano」ブランドで6軸自動旋盤「MM16」を製造販売しているほか、これまで販売してきた多軸自動旋盤の複数モデルのオーバーホールや改造などを行うアフターサービスを手がけている。
24年4月以降は、多軸自動旋盤の専業メーカーであるシマダマシンツールがこれらの事業を継続する。同社は「従来の顧客とは違う層にアプローチできる」ことから、事業規模の拡大につなげる考え。
多軸自動旋盤は1台の旋盤に6―8本の主軸を搭載し、主軸の数に合わせて工程分割ができる。一般的な自動旋盤と比べて短時間での加工が可能で、自動車部品製造などの大量生産を得意とする。シチズンマシナリーは旋盤の中でもニッチ製品である多軸自動旋盤の事業を譲渡することで、主軸台移動型旋盤などの主力機に注力する。