SHODA、切削支援サービス年内開始 NCルーター活用
SHODA(旧庄田鉄工)は、年内にも主力の数値制御(NC)ルーターとITを複合した切削サポート事業に乗り出す。NCルーターを持たないが切削加工したい企業と、保有するNCルーターに余力があるメーカーをつなぐ新しいビジネスモデルを構築する。さらに通信機能を備えた「コネクテッドNCルーター」を開発し、機械の保全に活用する。
SHODAは液晶ディスプレーや自動車部品、航空機部品など幅広い分野の切削加工に利用されるNCルーターの国内最大手。中でも2014年発売の「プラネット・ブルー」は、切削後に粉が飛び散らず、人と環境にやさしい次世代機。通信機能の搭載により国内外での拡販を狙う。
1台数千万円もするNCルーターは投資負担が大きい。一方、NCルーターを保有する企業も受注変動によって、稼働率に影響が出る。同社のネットワークを活用すればNCルーターを持たない企業も切削の仕事を受注できる。一方、NCルーターを保有する企業は設備の稼働率が高まり、生産性向上が期待できる。
さらにコネクテッドNCルーターを同社とつなげば、遠隔から機械の健康診断が可能。ネットワークを通じて収集した情報は人工知能(AI)を活用して、顧客を絞り込むなど高度な提案やマーケティングにつなげる考えだ。
中国にあるOEM(相手先ブランド)拠点の能力増強も計画。「創業100年を迎える26年に現在の2・5倍となる売上高100億円を目指す」としている。