ソディック、通電コマを自動送り ワイヤ放電加工機向け新機能
ソディックは同社製ワイヤ放電加工機のオプションとして、ワイヤ電極線に接触して電力を供給する接触子「通電コマ」を自動で送る機能「ACPS」の受注を始めた。従来はオペレーターが約50時間ごとに手作業で送っていた。人が介在することなく長時間の連続稼働を実現し、大型化する加工対象物(ワーク)の安定した高精度な加工などに貢献する。
リニアモーター駆動の高速・高性能ワイヤ放電加工機「ALシリーズ」のオプション機能としてACPSを提供し、将来的にシリーズ全体で同機能の装着率30%を目指す。
通電コマはワイヤ線との接触で摩耗する。同じ位置で使用を続けた場合、ワイヤの断線や加工精度の不良につながるため、通電コマを動かして接触位置をずらしながら放電加工をしている。
ACPSでは放電加工機の操作画面に専用の管理画面を設け、通電コマを送るタイミングや距離などを細かく設定できるようにした。送る間隔を従来比半減の0・5ミリメートルと細かく送れるようにして、通電コマの使用効率の向上も図った。