東京精密、八王子の測定機器SRリニューアル
東京精密は、同社半導体製造装置事業の拠点である八王子工場(東京都八王子市)の一部を測定・計測機器の展示場用に拡張し、八王子ショールーム(SR)としてリニューアルオープンした。
既に2011年10月から、同工場敷地に測定機器関連の展示室を設けていたが、今回のリニューアルでスペースを約4倍に広げ、常設展示する機種も5台から13台へ大幅に増やした。「(東日本最大のSR機能を持つ)土浦工場計測センターと同等の機能を持たせた」とする。
これまでは顧客が土浦工場へ商品を見に行くケースも多かったが「都心や神奈川県などのお客様の移動負担を軽減できることになり、一層の活用を期待している」とした。
先月末、東部地区特約店の幹部らを招いてグランドオープンセレモニーを開催。同日午後と翌日にはオープン記念の内覧会・技術講演会を開いた。セレモニーで挨拶した吉田社長は「SRとして見に来ていただくだけでなく、お客様の納入前の検証、トレーニング、セミナーの場として活用する。測定等の機能をいかに効率よく使うかテクニカルセンターとしても機能させ測定サービスも行う。社内的にはニーズをキャッチし製品開発につなげる場としても利用する」と話した。
内覧会では特約店が次々、最終ユーザーとともにSR見学に訪れた。SRには超高精度タイプや多機能に進化したマルチタイプなど各種3次元座標測定機が並んだほか、表面粗さ・輪郭形状測定機などをズラリ展示し説明員が丁寧に機能を紹介した。「注力する光計測分野では、能力・価格の両面で優位にある商品が育ちつつある」、「各種センサを活用した加工監視装置への関心が高まっている」などトレンド情報も多く聞かれた。