スギノマシン、バリ取り研究所開設 生産性向上と自動化を総合提案
スギノマシンは、掛川事業所(静岡県掛川市)にバリ取り技術の研究所を開設した。国内の各事業所に点在していたバリ取り技術や人員を同研究所に集約。生産性向上や人手不足で高まるバリ取りの自動化ソリューションなどを一体的に提供する。
新研究所「デバラボ」は同事業所内の既存建屋に整備した。顧客との打ち合わせスペースと加工テスト・研究を実施するラボで構成し、バリ取り関連の技術研究や商品開発、テスト・検証を担う。人員は8人で順次増やす。
ラボには自社製の高圧水バリ取り部品洗浄機や小型マシニングセンター(MC)、ロボットバリ取り装置などを設置。実機での加工テストの提供などで顧客ごとに異なる課題にきめ細かに対応する。
スギノマシンは高圧水による洗浄技術、MCによる切削技術、独自のフローティング加工など多様なバリ取り技術を持つ。ただ、各製品・技術は事業所ごとに担当していたため総合的な提案が難しかった。
「バリ取りはモノづくりの非常に重要なテーマ。自社の技術や製品全てを活用し、顧客の課題解決に貢献したい」と話した。