スギノマシン、主軸30番の小型横型MC投入 省スペースで高速・高効率
スギノマシンは、主軸テーパ30番のマシニングセンター(MC)と同等の設置スペースで高速、短サイクル加工が可能な主軸40番の小型立型MC「セルフセンタ SC―V40a」を開発した。2023年1月に発売する。価格は1950万円(消費税抜き)。年間20台の販売を目指す。
主軸中心から摺動(しゅうどう)面までの距離を従来機の3分の1に短縮し、本体が受けるモーメント荷重を低減。徹底したコンピューター利用解析(CAE)による構造解析とシミュレーションで、剛性を保ちつつ移動体を軽量化した。
40番MCでトップクラスの高速性を実現し、非切削時間を大幅に短縮。アルミニウム、鉄、樹脂、脆(ぜい)性材など、幅広い加工対象物(ワーク)のサイクルタイムを短縮し、生産性を高められる。
設置スペースは30番MCと同等ながら大型ワークやワーク多数個取りが可能なX軸のロングストロークを確保。設置面積当たりの生産性も向上した。
センタートラフの採用で切りくず排出性が従来機の2倍に向上。ツールマガジンや送り軸を加工エリアと完全分離したことや、加工室内の配管・配線レス化と相まって、切りくずによるトラブルやチョコ停を防ぎ、生産性の向上に寄与する。