製造工程IT化支援 設計・製造部門の情報共有を円滑に
東洋ビジネスエンジニアリングは製造工程のIT化を支援する事業を本格化する。
第一弾として設計部門と製造部門の情報を支援するソフトを2017年2月1日に市場に投入する。
図研プリサイト(横浜市都筑区)と共同で開発したソフトで、売上高1000億円規模の企業を主対象に拡販する。
モノづくりのライフサイクル全体のIT化を提案することで、事業の成長を後押しする。
新製品は工程表を中心に、設計部品表と製造部品表用いて設計工程と製造工程の情報を共有できるのが特徴。
リードタイム短縮や製品の安定共有、精度の高い原価企画、ライフサイクルコスト管理が可能となる。これにより収益力の向上に貢献する。他社のシステムとも連携できる。
従来、設計と製造の原価企画は、生産技術部門の熟練者の知識や経験値などに頼る部分が多かったという。
またIT化の支援策については、IoT(モノのインターネット化)を活用し製造業のアフターサービスを管理する技術や、需要予測に人工知能(AI)を活用する技術などを研究している。これらを製品化し、製造業向け事業を強化する。
同社は独SAPの導入支援事業が中核事業で、新たな柱として製造業向け事業を育成する。事業拡大に向け、製造業向け製品を「MCFrame」のブランド名に統一した。また、二つの開発部門を1つに統合した「新商品開発本部」を立ち上げた。これにより製造業向け製品の企画から開発、マーケティングまで一元的に行う。