タンガロイ、小型の高速スピンドル発売 狭い空間で精密加工
タンガロイは、クーラント(切削油)を駆動源とする高速スピンドル「スピン・ジェット」シリーズに小型タイプを追加して発売した。
自動旋盤などで使用でき、小径工具での加速加工を実現する。2アイテムを展開。価格はオープン。
直径10ミリメートルのシャンクを持ち、スプリングコレットチャックやハイドロチャックなどで把持する。全長約60ミリメートル、最大径約30ミリメートルと小型で、治具や部品との干渉で通常の工具が届かない狭いスペースでも対応できる。
機械主軸と同じ工具軸で使用する「TJS M00形」と、機械主軸に対して90度の向きに工具軸を持つアングルヘッドタイプの「TJS M90形」の2種類をそろえた。1・5メガ―4メガパスカル(メガは100万)のクーラント圧で毎分1万8000―4万回転を発生。穴あけ加工は工具径2ミリメートルまで、エンドミル加工は同3・5ミリメートルまでの工具を使える。
同シリーズは機械内部のクーラントを動力源に専用タービンを回転する。小径工具による掘り込み加工などで高能率加工ができる。