テクノア、エクスと提携 生産管理ソフト相互販売
テクノアは、エクスと生産管理用を中心とした中堅・中小製造業向け業務支援パッケージソフトウエアの相互販売で業務提携した。販売先の特性に合わせて適切なソフトを提供し、顧客満足を高めて受注機会を増やす。ともに総合力を高め、中堅・中小製造業のデジタル変革(DX)支援を強化する。テクノアが他社製生産管理ソフトを販売するのは初めて。
テクノアは多品種少量生産の中小企業向け生産管理ソフト「TECHS(テックス)シリーズ」が販売数で国内首位。1994年の発売以来、累計4500社以上に納入している。中小製造業向けを中心に、生産計画や人工知能(AI)による画像解析、共同受発注支援などのシステムや、IT経営コンサルティングなども提供する。
エクスは生産管理ソフト「Factory―ONE(ファクトリーワン)電脳工場」が主力で、累計2000本以上の納入実績を持つ。顧客は自動車部品などの中量・大量生産の中堅メーカーが中心。調達・購買支援などのシステムも製品化している。
両社の生産管理ソフトは競合関係にあるものの、多品種少量向けと中量・大量生産向けと特性は異なる。そのため相互販売により、顧客に最適なソフトをカスタマイズしなくてもパッケージのまま低コストで提供できる。
両社は従来から他社との連携にも力を入れている。両社間で生産管理以外でも機能を補完し合い、中堅・中小製造業への課題解決提案を強化する。