テルミック、ノギス測定 即時データ化 検査の生産性向上
テルミック(愛知県刈谷市、田中秀範社長)は、1月末から機械加工製品の検査工程をペーパーレス化し、同工程の生産性を10%以上向上した。
加工精度を検証する際に使用する検査図面をタブレット画面で確認する。ノギスで測定したデータは即時にタブレット画面に記載されてデータ化される。紙による出入力作業がなくなるとともに記入ミスを低減できることから、中国の子会社で導入、近く日本でも導入する。
金属部品加工を手がけるテルミックは生産性向上を図るため、全社でデジタル改革(DX)を推進している。これまでアプリケーションを自社開発し、設計図のデータ化や図面をスマートフォンで読み取り3次元(3D)画像に変換するアプリを導入。また外国為替及び外国貿易法(外為法)対応で図面のチェックにAI(人工知能)を導入するなどしている。
ペーパーレスに取り組む検査工程は、これまで製品をノギスなどで測定し、検査図面に手書きで記入していた。今回、自社開発したアプリを導入することで検査図面のペーパーレス化を実現し、作業時間を大幅に短縮できた。
同社は1月末まで、加工した製品の78%を中国の大連と深センの子会社で、22%を日本の拠点でそれぞれ検査していた。中国で導入したところ、検査時間が短縮し、現地で検査できる製品の比率が従来と同じ作業時間で87%にまで向上。近く日本でも導入することで、中国での検査比率を90%にまで引き上げる。
これにより受注増のボトルネックを解消しつつ、日本で検査工程に携わっている10人の検査員は高精度、高機能製品の検査に特化することが可能になる。
同社には、国内協力メーカーのほか中国に協力工場が100社ある。同社内でペーパーレス化が浸透した後は一部協力メーカーにも導入を促す。
