透明プラの切削面美しく ユーエフツール、ボールエンドミル発売
ユーエフツールは、アクリルやポリカーボネートといった透明のプラスチックの加工時に、優れた透明度を実現するボールエンドミルを発売した。不等分割した3枚刃の採用により、切削面を美しく仕上げられる。自動車用レンズの試作モデルや、製品の外側を透明にした模型などの製造での利用を想定する。
新発売の「PX―EMO」は、通常2枚刃のボールエンドミルを3枚刃にすることで、1枚当たりの刃の寿命を延ばしつつ鋭利さを維持。さらに3枚刃を不等分割して、やわらかいプラスチックの切削に最適な刃形によって切削面粗度の高い加工を持続させられるようにした。
既に自動車関連メーカーや遊戯機器部品メーカーなどへの納入実績がある。今後は、薄膜ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングを施し、耐摩耗性を大幅に向上するモデルの追加も視野に入れている。
同社はエンドミルを主力とする切削工具メーカーで、自動車分野を中心に事業を展開している。