ジーベック、V字刃カッター 面取り時のバリ抑制
ジーベックテクノロジーは、面取り時のバリの発生を抑制する工具「XEBECバリレス面取りカッター」を発売した。正面から見た形がV字型の切れ刃を採用。切りくずはV字の内側に向かい、切れ刃が摩耗しても大きなバリが発生しにくい。自動車や航空機、産業機械向けの需要を見込む。鋼材用、アルミニウム・樹脂用ともに消費税抜きの価格は7000円から。
切削加工で加工対象物(ワーク)のエッジ(角)部分に発生したバリは、面取りで除去するのが一般的。ただ面取りの際に新たなバリが発生し、後から手作業で除去することがあった。
面取りカッターの切れ刃が一般的なI字型(直刃)の場合、前方に押し出された切りくずが横にはみ出してバリが発生する。ジーベックが開発したV字型切れ刃は切りくずを内側に向かせてから切り取るため、大きなバリの発生を抑制でき、追加でバリ取りする必要がない。切れ刃が摩耗してもバリの成長が緩やかになる。切れ刃交換までの時間(工具寿命)を直刃タイプの2倍に延ばすことができ、生産性を高められる。