WALC、工作機械監視サービス 主・送り軸の故障予兆検知
WALCは、工作機械の稼働データを監視し、主軸や送り軸の故障の予兆を検知するサービス「ウォルクケア」を開発した。
機械に関連キットを取り付けるだけで、専用のクラウド環境を通じて簡単に利用できる。異常の早期発見による効率的な保全を支援し、稼働停止時間(ダウンタイム)の最小化に貢献する。
親会社のDMG森精機のサブスクリプション(定額制)サービスで、ウォルクケアの提供を開始した。専用キットを通じ、モーターの電流値などの稼働データをクラウド環境に収集。人工知能(AI)で学習し、主軸や送り軸の摩耗による不具合の予兆を検知する。
同社の工作機械で試したところ、作業者が異常に気付く5カ月以上前にボールネジのサポートベアリングの不具合を検出し、メンテナンスのコストも削減できたという。
顧客にはウェブアプリケーションで診断結果を定期的にリポートする。DMG森精機の主要工作機械のほか、ファナックや独シーメンスの数値制御(NC)装置を搭載した他社製工作機械でも活用できる。