ワルタージャパン、ダイヤ工具拡販 軽金属向け最適提案
ワルタージャパンは、多結晶ダイヤモンド(PCD)工具を中心に、アルミニウムなどの軽金属加工に適した切削工具の販売と、工具選定や適切な加工方法の提案などのサービスも提供する新ブランドを立ち上げた。これを機に、日本市場でのPCD工具の市場展開を本格化する。
新ブランドの「ワルターFMT」では、ミーリングや穴開けなどの数百種類の工具をベースに、顧客の加工状況に適した特注品を提供する。
また、工程設計や切削プロセスの変更、適切な治具の提案なども展開する。これにより、航空宇宙産業や半導体製造装置、電気自動車(EV)などの分野で今後伸長するとみられる軽金属加工の切削需要を深掘りする。
同社はドイツの大手切削工具メーカーで、超硬工具を得意とするワルターの日本法人。ワルターが2022年にポルトガルのPCD工具メーカーのフレジテを買収したことで、PCD工具のラインアップが充実したことから、PCD工具を中核に据えて、同社として五つめとなる新ブランドを立ち上げ、拡販に乗り出す。