西島、ユーザー訪問し新機能提案 工作機械状況を精査
西島は、主力の専用工作機械のユーザーに対して主体的に訪問し、生産性などを高める最新技術・機能の導入を提案する「エンジニアリングサービス事業」を本格化する。
従来の修理などアフターサービスとは別活動として取り組み、ユーザーへのフォローアップを強化する。2025年7月にスタートさせる3カ年の新中期経営計画の重点施策の一つに位置付け、アフターサービスと合わせた年間売上高で6億円を目指す。
新事業は25年6月期に立ち上げた。現在は5人体制で、サービスエンジニアや電気技術者らが兼任で活動している。ユーザーを主体的に訪問して機械の稼働状況を見せてもらい、納入時から進んだ技術によって、より生産性、操作性の向上が見込める場合には、その機能追加や改造を提案する。
新中期経営計画の期間中には同事業の人員規模は変えずに、全員を兼任から専任に切り替える予定で、機動力や対応力の向上を図る。
西島はこれまで納入した機械に対し、修理や消耗部品の交換など不具合、故障発生時に対応するアフターサービスは行っているが、主体的な訪問はしていなかった。ユーザーへのフォローアップを強化する新事業により、こうした「売りっぱなし」(西島社長)の状況から脱却し、同社製機械や同社自身の付加価値を高める。
同社は自動車業界向けを主力とする専用工作機械メーカーで、年間売上高は約35億円。