新車販売、上期10%増 認証不正の反動増寄与
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2025年上期(1―6月)の新車販売台数は、前年同期比10・2%増の234万5459台で、暦年の上期として2年ぶりにプラスに転じた。前年同期にあった一部メーカーによる認証不正に起因する供給制約の反動増が寄与した。
登録車は前年同期比7・3%増の149万9729台で2年ぶりの増加となった。
登録車のうち普通乗用車は同2・6%増の89万7685台。小型乗用車は同19・1%増の42万7849台だった。貨物車では小型貨物車の伸び幅が大きく、同11・4%増。貨物車合計で同6・5%増の16万8562台だった。バスは同8・2%増で3年連続で増えた。
軽自動車は同15・9%増の84万5730台で2年ぶりの増加。このうち乗用車は同17・3%増、貨物車は同11・0%増と、ともに2年ぶりにプラスに転じた。
全軽自協は7月以降の見通しについて「物価高の影響や部品供給不足による工場稼働停止などの影響が心配されるものの、6月に量販車種がフルモデルチェンジを行ったこと、7月に一部車種の改良が予定されていることもあり、市場の活性化に期待したい」としている。
自販連は「ダイハツ工業が部品不足による工場稼働停止を予定することや、米国政府による自動車関税が今後、国内販売にどう影響するか。すぐに需要が増減するわけではないが、状況を注視したい」と冷静にみる。
6月単月の新車販売台数は前年同月比5・2%増の39万3160台で6カ月連続で前年同月実績を上回った。登録車は同2・5%増の24万7563台、軽自動車は同10・3%増の14万5597台でともに6カ月連続のプラスとなった。