ヤマザキ、バリ取りロボ拡充 可搬重量3種をシリーズ化
ヤマザキは鋳物用ロボットバリ取りシステム「スーパーデバセンターSDC22シリーズ」の製品群を拡充する。加工対象物(ワーク)と治具を合わせた可搬重量の仕様を15キロ・50キロ・150キログラムの3種類でシリーズ化し、200キロ・300キログラム台の特注にも対応する。消費税抜きの価格は1000万-5000万円程度。主要顧客の自動車以外の業界を開拓する商品と位置づけ、5年以内に年間50台で約10億円を目指す。
SDC22シリーズは2020年にユーザーの打診を受け、鋳物のバリ取りで発生する粉塵対策を施した上で、水平多関節(スカラ)ロボットやタレット、制御ソフトを組み合わせて開発した。
同年の発売以来これまでに20台程度受注している。人手不足の深刻化に伴い、作業環境が過酷なバリ取り工程への自動化ニーズが一層高まるとみて、製品を拡充して受注活動を強化する。
専用機メーカーの強みを生かし、3種類以外にも200キロ・300キログラム台の重量の特注仕様や、自動パレット交換装置(APC)の追加にも対応する。