野村製作所、主軸径90mmで高精度 横中ぐりフライス盤投入
野村製作所は、主軸径が業界最小クラスとなる横中ぐりフライス盤を開発し、市場投入した。主軸径が90ミリメートルと100ミリメートルの2機種。マシニングセンター(MC)では難しい小径の中ぐり加工を高精度で実現できるという。国内では工作機械の更新需要が安定的に見込まれる。高精度な加工を求める大手・中小製造業に訴求し、年間8台の受注を目指す。
横中ぐりフライス盤の新製品で主軸径90ミリメートルの機種は、業界でも珍しいという。
新開発品は主軸が前方に最大400ミリメートルくり出すことで、長い工具を取り付けなくても、加工対象物(ワーク)の穴の狭くて奥深い箇所に届き、加工できる。テーブルがX方向のみに動くプレーナー型で、ワークの偏荷重の影響を受けにくく、長期的に安定した精度を維持できる。最大回転数は毎分3200回転。最大トルクは817ニュートンメートル。
横中ぐりフライス盤は切削工具などを取り付ける主軸が水平方向で、ワークに開けられた穴を広げる中ぐり加工に使われる。MCでも中ぐり加工はできるが、長い工具を取り付けるため、剛性不足によるビビり発生の可能性が高くなる。そのためMCでは、中ぐり加工を高精度に実現するのは難しいという。
現在、同社が手がける横中ぐりフライス盤のうち、最小の主軸径は110ミリメートル。ただ1960年代ごろは、主軸径が80ミリメートル、90ミリメートル、100ミリメートルなどの横中ぐりフライス盤も生産していた。
近年は普及したMCに置き換えられたことで、業界全体として、主軸径が小さい横中ぐりフライス盤は生産されなくなっている。同社は顧客から要望を受け、現在の要求仕様に合わせた小型設計で開発するに至った。
