中村留精密、CNC複合加工機に新モデル ワンランク上の加工剛性・安定性
中村留精密工業は、精密コンピューター数値制御(CNC)複合加工機「SC―200Ⅱ」を発売した。加工精度の安定性から顧客の評価が高い従来機「SC―200」を進化させ、「ワンランク上の加工」をコンセプトに製造現場へ複合加工を訴求する。価格は1880万円(消費税抜き)。
新型機は8インチクラスのシングルタレット機。所要床面積が幅2520ミリ×奥行き1825ミリ×高さ2125ミリメートルとコンパクトだが、最大加工径は390ミリメートル、カバー上の加工対象物(ワーク)の振りは700ミリメートルと広い加工領域を確保したことで、10インチチャックも搭載できる。
また、角スライドを採用した高剛性スラントベッドで、従来機よりさらに高い加工剛性と安定性を実現した。中村社長は「シングル機の進化が、複合加工をより身近なものにしてくれる」と期待を寄せる。