中村留精密、CNC旋盤新機種投入 長尺ワークに対応
中村留精密工業は、精密コンピューター数値制御(CNC)複合旋盤の新機種「SC―200ⅡL」を発売した。従来機種の高い加工剛性・作業性・精度を維持しつつ、長尺の加工対象物(ワーク)に対応する。従来はワンサイズ大きい機械で加工する必要があったワークを加工できる点を訴求し、拡販する。
シングルタレット機で加工径が最大390ミリメートル、加工長さが同522・8ミリメートル。ロングベッドを採用して芯間を伸ばすことで、フランジワークから長尺ワークまで対応可能にした。
主軸回転速度は毎分4500回転。ツールの旋回径は620ミリメートルで、8インチクラス以上の広い加工領域を確保した。角スライドを採用した高剛性スラントベッドにより、重切削や高精度加工にも対応する。また同社製の背面加工ユニット「又兵衛」とテールストックを選択可能。素材から完成品までを1台で加工できる。
加工精度・経時変化への要求が一層高まり、従来以上に高精度な機械が求められている中、新機種の提案を通じて加工現場の作業精度や生産性向上への貢献を図る。