中村留精密工業、CNC複合旋盤を7年ぶりに刷新 待機時間短縮
中村留精密工業は、2スピンドル2タレット式の精密コンピューター数値制御(CNC)複合旋盤「WY―100V」を10月18日に発売する。「最速の、その先へ。」をコンセプトに、従来機種を7年ぶりに刷新した。アイドルタイム(待機時間)を短縮する新技術を搭載し、加工速度と生産性向上で短納期対応に貢献する。価格は3140万円(消費税抜き)。月20台の販売を目指す。
新技術「クロノカット」は、タレットの旋回速度、主軸の同期やリジッドタップの高速化により、主軸やミーリングの回転数、トルクを向上させた。一方で加工条件は変わらないため、精度への影響はない。
加えて、パーツキャッチャーを採用したことで加工対象物(ワーク)の取り出し時間を短縮。加工事例として油圧バルブ品の場合、加工時間の30%短縮を実現した。
新機種は同社がスピードをコンセプトにした「Vシリーズ」の旗艦モデル。今回の第1弾を基に、今後もラインアップを拡充していく。