中村留精密、機内搬送装置にサーボタイプ追加 精度を向上
中村留精密工業は、素材供給と完成品の取り出しを自動で行う自社製機内搬送装置「コンパクトローダー」にサーボタイプを追加し、発売した。工場の高さ制限を受けにくい省スペースという利点はそのままに、顧客の要望に応えて全軸をサーボ駆動にすることで位置決め精度を高めた。また、加工対象物(ワーク)ごとに細かい設定が可能になり操作性を向上させた。価格は427万円(消費税抜き)。
新発売の「コンパクトローダーservo」は、ハンド昇降軸をサーボモーター駆動に変更することで、従来品に比べて機内搬送速度を早めた。
さらに、繰り返し位置決め精度はガントリーローダーと同等の能力を持たせた。これによりティーチングポイントをワークに合わせて設定が行えるようになり、段取り性の向上も実現した。
搭載機種として、まずは同社製複合加工機「MX―100」を対象とするが、今後、搭載可能な機種を順次広げていく。