昨年の工作機械受注、8%増 米・アジア好調 外需が最高
日本工作機械工業会(日工会)が発表した2025年の工作機械受注実績(確報値)は、前年比8・0%増の1兆6043億1900万円で過去4番目に高い金額となった。このうち外需はアジアと米国の旺盛な需要から過去最高を更新し、外需比率は同2・2ポイント上昇の72・5%。日工会では26年の受注総額を同6・0%増の1兆7000億円と見通しており、坂元繁友会長(芝浦機械社長)は「日米では老朽機の更新、世界各地では生産拠点の多角化が見込まれる」と期待を示した。
25年の受注総額は3年ぶりの増加となった。内需は同0・2%減の4408億6200万円で3年連続の前年割れ。航空、造船、金型などは増加したが、自動車や半導体関連では本格的な回復は見られなかった。
外需は同11・5%増の1兆1634億5700万円。地域別ではアジアがインドの好調な需要などにより同12・2%増の5801億円、北米が関税問題の一服感や利下げ効果などから同17・6%増の3600億円で、ともに過去最高だった。中国では補助金効果や電気自動車(EV)、IT関連投資から過去最高を更新した。欧州は2年続けて2000億円を割り込んだ。
一方、25年12月単月の受注実績は前年同月比10・9%増の1586億4300万円で、9カ月ぶりに1500億円を上回った。
内需は同横ばいで、坂元会長は「データセンター関連や航空機分野などからの受注が目立つ。半導体製造装置関連は立ち上がりの兆しを感じている」とした。自動車は低水準ながら能力増強の投資が一部にみられるという。
外需は15カ月連続の増加。単月として初めて1100億円を突破し、過去最高を更新した。
アジアは中国やインド向けが好調で3カ月連続の500億円超え。北米は投資意欲の広がりにより過去最高を記録し、欧州は50カ月ぶりに220億円を突破した。
