昨年の新車販売、ホンダ「N-BOX」首位 2位はトヨタ「カローラ」
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が9日発表した2024年の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」が前年比10・9%減の20万6272台で3年連続の首位となった。前年同様にN―BOXは唯一の20万台超えで強さを維持。このほか5車種が10万台を超えた。2位はトヨタ自動車の乗用車「カローラ」、3位は僅差でトヨタの小型車「ヤリス」となった。
23年から24年にかけて、一部メーカーで車の量産に必要な型式指定申請の不正が発覚。また、売れ筋車種をリコール(無料の回収・修理)対応などで一時生産停止したことなども販売に影響した。
ダイハツ工業の軽自動車「タント」は出荷停止が響き前年比41・2%減と大幅減少。23年の3位から順位を四つ落とした。23年に7位だったダイハツの軽「ムーヴ」は24年は上位30位圏外となった。
一方、スズキの軽「スペーシア」は23年から二つ、「ハスラー」は同五つ、「ワゴンR」は同六つ、それぞれ順位を上げ、健闘した。
24年6月にはトヨタ自動車とホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機の5社で不正が発覚。その後約3カ月間、生産を停止したトヨタの小型スポーツ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」などの影響もあり、「ヤリス」は23年に比べ一つ順位が後退。また24年4月に一部車両でリコールを届け出たトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は同15・8%減った。
24年12月単月の新車販売はヤリスが前年同月比6・9%増の1万5244台で3カ月連続で首位となった。2位はN―BOXで同24・6%減の1万4849台、3位はカローラで同11・4%増の1万2712台だった。