昨年の新車販売、「N―BOX」2年ぶり首位 7車種が10万台超え
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2022年の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年比7・0%増の20万2197台で唯一20万台を超え、2年ぶりに首位に返り咲いた。21年に首位だったトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は同20・8%減の16万8557台と落ち込み、2位となった。
一部・全面改良のあった車種の販売が上位に食い込んだ。ヤリスは22年8月に一部改良。3位のトヨタ「カローラ」シリーズは同10月にセダン「カローラ」、ワゴン「カローラツーリング」、小型車「カローラスポーツ」を一部改良した。4位の日産自動車の小型車「ノート」はボディーカラーの追加や装備などを変更し、昨秋に発売した。
このほか、19年11月発売のトヨタの小型車「ライズ」や21年9月に「ワゴンRスマイル」を発売したスズキの軽自動車「ワゴンR」がトップ10入りした。
7車種が10万台を超えた。ただ半導体不足などの影響で、上位30車種のうち18車種が前年割れだった。自動車メーカーでは生産調整が1月以降も続いており、今後も見通しは不透明だ。