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- 2024年6月14日
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京セラは高能率、安定加工を実現した自動盤用突っ切り工具「KGZ」を開発しました。
ホルダーに採用した独自機構により、インサートを強力に固定してびびりを抑制するほか、加工時に発生するインサートからの応力を分散し耐久性を高めました。ステンレスや鋳鉄、合金鋼、アルミニウム合金といった幅広い材料の小物部品加工に対応。
新開発のKGZはホルダーを計112型番、インサートを計129型番それぞれご用意。
ホルダーに三つの独自機構を採用し、左右に抜ける斜めのスリットを設け、構造上難しいとされてきたインサートを真上方向から適切な圧力で固定することに成功。
インサートを挟み込むホルダーのクランプ上部は、内側に引き込む形状にデザインしてインサートのズレを抑制し、加工時にインサートから負荷や衝撃を受けるホルダーのストッパー部は、鈍角形状に設計して応力を分散し、同部の摩滅量を他社製品比3分の1以下に低減。
インサートは、上面に設けられたV字の溝の角度と形状を両端部と中央部で変えることでホルダーへのフィット感を高め、スムーズな装着を実現します。
またインサート向けに、特殊ナノ(ナノは10億分の1)積層コーティング材種と成膜プロセスを開発。鋼を加工する際の耐摩耗性を他社製品比2倍に高めました。
- 2024年6月14日
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- 2024年5月9日
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タンガロイは、小型部品旋削加工用チップの「JP形」と「JS形」に、サーメット材種「NS9530」と同「AT9530」の2種類を追加して発売しました。
仕上げ加工などでの加工面品位や切りくず処理性を向上できます。
NS9530とAT9530は耐摩耗性と耐欠損性を両立。AT9530ではTiAlNコーティングを施して耐摩耗性を向上し、高い切削速度での使用を可能にしました。また表面の凹凸を大幅に低減する特殊表面技術により、刃先への凝着が抑制され仕上げ面品位の向上にも貢献します。
JP形は精密仕上げ加工で優れた切りくず処理性能を発揮。JS形は大きなインクリネーションと最適なブレーカー突起で幅広い切削領域で高い切りくず処理性能を実現します。
- 2024年5月9日
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- 2024年4月25日
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日進工具は小径エンドミル「無限コーティングプレミアム高能率レンズ形3枚刃エンドミルMLFH330」を発売した。
3枚刃の採用などにより従来のボールエンドミルと比べ加工能率を向上できる。外径×底刃半径(R)が1ミリ×R1ミリ―6ミリ×R8ミリメートルで7サイズを展開する。
独自のコーティング技術「無限コーティングプレミアム」により、被削材は高硬度鋼「65HRC」まで対応するほか、長寿命化も実現した。従来のボールエンドミルと比べ、大きな底刃半径を持たせた形状により、切り込み量「ピックフィード」を大きく取れる。同社によると既存のボールエンドミルと比べて加工時間を40%削減できるなど、高能率加工による生産性向上にも貢献する。
- 2024年4月25日
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- 2024年3月15日
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タンガロイは、小型部品加工用の最新物理気相成長(PVD)コーティング材種「SH7025」を発売しました。
小型部品加工での高い加工面品位とともに、長寿命化も見込めます。
主要型番の「CCGT060200FN―JP SH7025」の他、計173製品をそろえました。
靱性の高い専用母材に柱状炭窒化チタン(TiCN)層と積層窒化チタンアルミニウム(TiAlN)層の組み合わせにより、摩耗と切れ刃欠損を抑えられ、高い信頼性と安定した長寿命加工を発揮します。
表層のTiCN被膜が切れ刃への凝着と摩耗の進行を抑制。加工対象物(ワーク)の寸法精度と加工面品位が寿命判定基準の場合に安定した長寿命性能が得られます。また外観色が金色のため、照明の少ない工場内や機内でも損傷状態を容易に確認可能です。
- 2024年3月15日
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- 2024年2月4日
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ワルタージャパンは、刃先交換チップ(インサート)「タイガーテックゴールド」シリーズに、溝入れ加工専用の新たな材種「WSM33G」を追加し、発売しました。硬度と靱(じん)性を高いレベルで両立させ、ユーザーの生産性向上につなげられます。
タイガーテックゴールドは、用途向けに最適化したコーティングとチップブレーカーを施したインサートのシリーズです。
新たな材種は、窒化アルミチタン(TiAIN)と窒化チタンシリコン(TiSiN)で複層の物理気相成長(PVD)コーティングを施しmした。
コーティング後の表面処理により低摩擦でスムーズな表面を実現し、切りくず排出性を高められます。
またゴールド色の最外層により、容易に摩耗を検知できます。
対応する被削材は鉄やステンレス、難削材までと幅広い。溝入れ・突切り加工、ターニング加工、ミーリングにおけるスリット加工など。
幅広い用途で使用できるよう、1ミリ―10ミリメートル幅を標準仕様として用意しました。
- 2024年2月4日