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- 2023年11月24日
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白山機工(石川県白山市)は、同社初となる研削盤用クーラントタンクを発売した。研削・研磨加工で排出されるスラッジを高精度に排除し、スラッジ回収・清掃コストを削減できる。自社で従来手がけていなかった分野の製品投入を通じて、工作機械用チップコンベヤーなど製品全体の提案力強化につなげる。価格は180万円(消費税抜き)から。
油性クーラントにも対応する。クーラントを顧客の加工条件に合わせた1次濾過装置で前処理を行い、ダーティー槽へ送る。
同槽は渦流式タンクでクーラントを循環させスラッジの体積を抑制し、タンク清掃の手間を減少させる。そこから特殊なフィルターケースに送り、クーラントの流れを利用しスラッジを固まりにして分離する。
フィルターは目詰まりが起きにくい構造のため、清掃や交換頻度を減らせる。分離したスラッジは下部に沈殿し、時間による自動制御でバルブが開きドレンボックスに排出する。ボックスは開閉式構造にして、バッグフィルターの回収作業を容易にした。
- 2023年11月24日
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- 2023年11月22日
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榎本工業(浜松市北区)は、自社製品の小型工作機械「CVN」シリーズで初となるマシニングセンター(MC)「同500」を開発し、発売した。機械サイズが小型で、小物部品の加工に最適な仕様に仕上げた。12本の工具収納が可能な自動工具交換装置(ATC)を搭載し、さまざまな加工に対応できる。消費税抜きの価格は1000万円から。年間15台の販売を目指す。
主軸サイズは20番。機械寸法は横750ミリ×奥行き1510ミリ×高さ2024ミリメートルで、設置面積が約1・1平方メートルと省スペースを実現した。3軸制御仕様で、軸移動量はX軸250ミリ×Y軸250ミリ×Z軸200ミリメートル。早送り速度はX、Y軸が毎分30メートル、Z軸が同15メートル。送り速度や主軸容量を抑えられるため、エネルギー効率が高い。
主にアルミダイカスト部品の2次加工などの用途を想定。工場以外での単独での使用のほか、加工ラインに組み込んで工程の一部を担当させて全体の稼働効率を高めるといった、小型機ならではの優位性を生かせる用途を提案する。
実機を本社のショールームに常設し、社内の部品加工やユーザーから依頼を受けたテスト加工に使用する。
榎本工業はCVNシリーズとして、これまでデスクトップサイズの数値制御(NC)フライス盤をはじめ、卓上サイズを中心に商品群を拡充してきた。
CVN500は卓上型機より大きく、市販の小型MCに比べると小さいサイズに設計することで、小物部品加工の新たなニーズを取り込む。
- 2023年11月22日
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- 2023年11月21日
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中村製作所(三重県四日市市)は、仕上げの研磨工程のみに特化した受注を開始する。そのため、太陽工機製の立型複合研削盤をこのほど導入した。周辺機器も含めた投資額は約6000万円。研磨加工で初年度3000万円の売り上げを目指す。
新たに導入した「CVG-9」は、主軸の振りが直径950ミリメートル、最大積載重量が2500キログラムで中・大型の加工対象物(ワーク)に対応する。タレット構造による2スピンドル仕様で、内径と外径、端面を高精度に加工できる。同社は15年ほど前から立型研削盤を使い始め、今回で5台目となる。
既に同型機を保有しており、得意とする切削から研削、研磨まで、複数工程の一貫受注において加工実績を重ね、研磨ノウハウを蓄積してきた。
今回の追加導入で研磨工程の生産能力を上げるとともに、値段や納期、精度、品質において、他の研磨に特化した企業との差別化を図る。発注元の部品メーカーの同工程における課題に対応する。
- 2023年11月21日
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- 2023年11月20日
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三菱マテリアルは、小物高精度部品旋削加工用の物理気相成長(PVD)コーテッド超硬材種「MS」シリーズに、インサート(刃先交換チップ)「MS7025」と「MS9025」を追加して発売した。耐摩耗性などに優れる。消費税込みの標準価格は代表型番の「DCGT070202ML―SN MS7025」が2145円。両製品合計で32アイテムを展開する。
MS7025は耐溶着性に優れる高潤滑層と摩耗進行を抑える高耐摩耗層をナノレベル(ナノは10億分の1)で制御。被膜損傷を抑え、耐溶着性と耐摩耗性を高めた。MS9025は耐欠損性に優れるほか、高い熱伝導率により刃先の熱を抑制し、刃先強度の低下を軽減できる。
- 2023年11月20日
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- 2023年11月17日
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スター精密は、自動車、油圧・空圧装置などさまざまな業種の部品加工に対応できるスイス型(主軸移動型)自動旋盤「SP―20」を12月に発売すると発表した。最大加工径は標準仕様で同20・0ミリメートル。コレットチャックとガイドブッシュの選択によるオーバーサイズ仕様で同25・4ミリメートルまでの棒材を加工できる。機械本体の価格は消費税抜きで930万円。年間1500台の販売を目指す。
正面加工用刃物台にガイドブッシュを取り囲むように構成した門型刃物台を採用。手前側に最大8本の旋削用バイトを装着できる。
奥側に装備した7軸型のクロスドリルユニットは、5カ所をカートリッジ式ポジションとし、加工部品の形状に応じて多様な工具ユニットが装着可能。上部に配置した穴開け工具用スリーブホルダーは4軸型と5軸型のいずれかを選択できる。
正面側、背面側でさまざまな回転工具ユニットを使って工程分割とサイクルタイム短縮を図れる。
- 2023年11月17日
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- 2023年11月15日
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三賀(浜松市中区)は、自社ブランドの切削工具「NEXT」シリーズとして、アルミニウム製品加工用の超硬合金製エンドミル「NEXT―AL」を発売した。外径寸法は3ミリ―16ミリメートルの範囲で8種類。
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティング仕様も用意し、価格は2900―2万6000円(同)。主要顧客である自動車部品メーカー向けを中心に拡販し、新商品全体で年間1200万円の販売を目指す。
特殊なすくい角の採用により、加工時のバリの発生を抑えられる。3枚刃構造としたことで、溝入れや肩削りなど幅広い加工に対応できる。DLCコーティング仕様は寿命と加工精度の安定化を実現した。
- 2023年11月15日
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- 2023年11月14日
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DMG森精機は2024年1月から5軸加工機の加工技術を認定する資格制度を始める。ウェブで試験を実施し、技術水準を4段階で評価する。24年末までに受験者数500人を目標とし、30年までに公的資格とすることを目指す。5軸加工機は工程集約や自動化による生産性向上、加工の高精度化に寄与する。5軸加工技術の普及や同技術を習得した高度専門技術者の地位向上などにつなげる。
新たな資格制度「5軸加工技術検定」は、切削加工や割り出し5軸加工の基礎の学習者が対象。受験料は税抜きで1万円。不正防止機能を備えたウェブ試験で実施する。
技術水準に応じた四つの資格を設定。そのうちの「ブロンズ」は5軸加工を理解し、既定の加工工程を立ち上げられるオペレーターを対象とし、「シルバー」では加工立ち上げ担当者が対象で、5軸加工の手順を理解し、安全に加工を立ち上げられる人材を認定する。
DMG森精機は技術者の育成も支援。機械操作など実践的な内容を学べる対面型のスクールやeラーニングサービスといった同社の既存の教育プログラムを提案する。新たにブロンズの試験範囲を自己学習できるコースの提供も予定する。
- 2023年11月14日
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- 2023年11月13日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した10月の新車販売台数は、前年同月比10・7%増の39万7672台で、14カ月連続のプラスとなった。半導体など部品不足の状況が緩和しており、新車販売全体の回復が続いている。軽自動車の販売も、前年同月の半導体不足やコロナ禍の影響による部品調達の停滞から改善しており、3カ月連続で前年同月比プラスとなった。
登録車は同14・9%増の24万3144台で10カ月連続の増加。このうち普通乗用車は同30・7%増の14万2149台で、10月単月としては2020年の12万7240台を上回り、過去最高となった。登録車のブランド別では、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が同2・4倍の7179台、ホンダが同37・0%増の2万7343台と大幅に増えた。
貨物車は同11・3%増の2万7730台で、11カ月連続の増加。バスを含む商用車全体では、三菱ふそうトラック・バスが同38・7%増の3083台、いすゞ自動車が同29・3%増の4170台だった。
軽自動車は半導体など部品不足の影響緩和に加え、新型車の販売好調も前年同月の販売を上回る要因となった。軽のメーカー別ではホンダや三菱自動車などが前年同月比プラス。車種別ではスーパーハイトワゴン系の車種が上位を占め、10月にフルモデルチェンジしたホンダ「N―BOX」、5月に発売した三菱自動車「デリカミニ」が好調だった。スズキ「ハスラー」、ダイハツ「タフト」も前年同月比で大きく増えた。
11月以降についても、半導体などの部品調達難の影響が完全に解消したわけではないが「新型車の発売が予定されているほか、ジャパンモビリティショー2023の開催などでさらなる活性化に期待したい」(全軽自協)としている。
- 2023年11月13日
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- 2023年11月10日
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トミタは水や切削油などの液体の使用量を従来比40%削減できる揺動式ノズルを本格販売する。ドイツのスタートアップ企業の製品で、洗浄時間を同25%削減する。ノズルの内部構造を工夫し、可動部品を用いずに連続的に液体の軌道を変えられる。低中高圧の計3シリーズを品ぞろえした。価格は約3万円からで、10月から年間2000個の販売を目指す。
販売するのは独FDX(ベルリン)のジェットノズル「オシジェットノズル」。水圧は1―200バールで、機械加工中の切り粉の除去や食品の洗浄、液体の塗布など向け。特別注文で同1000バールの仕様にも対応する。液体の軌道を変える可動部品がないため、メンテナンス性が高い上に小型で長寿命という。
ノズル内の流路設計の最適化により、内部で噴流が壁面に沿うように流れる。一部が主噴流を片側の壁面に押し出す。この動きを交互に連続させることで、ノズルが左右に動いているかのように流体が左右に噴射される。トミタによると、水圧を分散させずに面に噴射でき、一般的なノズルに比べて1・5倍の圧力があるという。
11月29日から東京ビッグサイトで開かれる「洗浄総合展」に出品し拡販につなげる。
- 2023年11月10日
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- 2023年11月7日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した9月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比11・2%減の1339億4200万円と9カ月連続で減少した。前月比は16・7%増と2カ月連続で増加した。稲葉善治日工会会長(ファナック会長)は市場環境について「現段階では上昇に向かうターニングポイントを見いだしにくい状況」とした上で、「一進一退を繰り返す月々の受注総額をならして見ると底堅さが感じられる」と述べた。
地域別の受注額は北米が前年同月比13・4%増の341億6900万円と単月で過去最高を更新した。稲葉会長は電気自動車(EV)関連や航空宇宙産業などで投資の動きがあり「まだ好調が続く」と見る。インドは電機・精密向けで大型受注があり、同95・8%増の64億5300万円と5カ月ぶりに60億円を上回った。
一方、中国は同40・2%減の195億7400万円と9カ月連続で減少した。不動産不況や自動車を含めた過剰生産能力などから設備投資が停滞する。稲葉会長は中国の受注環境について、「底割れはしないと思っている。ただ景気が上向きになるタイミングは見えにくい状況が続いている」と述べた。
内需では自動車向けが9カ月ぶりに100億円を上回り、2023年暦年で最高となった。稲葉会長は「新エネルギー車に関する本格的な需要の立ち上がりはまだ少し先と予測されるが、EV向け駆動装置『イーアクスル』や電池ケースなど一部で受注が見られる」とした。
4―9月期の受注額は前年同期比17・7%減の7372億7800万円と3年ぶりに減少した。稲葉会長は「活況だった22年4―9月期には届かなかったが、悪くはなかった」との見方を示した。
- 2023年11月7日
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- 2023年11月1日
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シー・ケィ・ケーは、超硬合金に微量の他元素を加えるレーザードーピング(LD)によって長寿命化を実現した超硬切削工具の量産に乗り出す。LDの作業を協働ロボットで自動化する生産ラインを2024年から稼働する。現在は月間数百本の生産能力を同3万本程度に高める。これにより、今春に始めたLD関連事業を軌道に乗せ、同事業の売上高で5年以内に10億円を目指す。
LDは金属材料に他元素を塗布した後、レーザーを照射して母材の性質を制御する技術。超硬工具の表面処理に応用する方法を、シー・ケィ・ケーと名古屋工業大学が共同で開発した。
硬質材料で構成するドーピング材を塗布してからレーザー照射することで、工具寿命を標準品の3倍以上に伸ばせる。これによって長寿命化した工具を製造販売するほか、顧客の工具にLD処理を請け負う事業を開始した。ただ、現在は手作業が多いために生産量が伸びず、事業拡大のネックになっていた。
新たに構築する生産ラインでは、ロボットが硬質材料を塗布した工具をつかみ、その先端にレーザーを照射する。工具は回転させて先端にまんべんなくLD処理を施すようにして、一連の作業を自動化する。
同社は超硬工具の設計・製作・販売がメーンで、23年8月期の国内の売上高は18億円程度の見通し。今後、LD関連の事業を成長の原動力にする方針だ。
- 2023年11月1日
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- 2023年10月30日
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住友電気工業は高い切れ味と品質で広範に旋削する切削工具のインサート(刃先交換チップ)「小物部品加工用G級ポジティブ3次元チップブレーカ『SL型ブレーカ』」を発売しました。
自動車や電子・医療機器などの小径精密部品の旋削に適する。消費税抜きの価格は、標準品の「DCGT11T302MN―SL(AC1030U)」が2750円。初年度7000万円、2年後に1億2000万円の販売を目指す。
切りくずを制御する突起と鋭利な切り刃形状で、切り込み3・0ミリメートル以下の領域を低抵抗に切削できる。
小物部品加工で生じやすいバリやびびり、加工面不良などの加工トラブルを防げる。
切れ刃を大きく傾斜させ、最適な突起形状で食い付きのよい切れ刃設計とした。
インサート3材種と42型番をそろえ多様な被削材に適用する。
- 2023年10月30日
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- 2023年10月26日
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東洋精機工業は、アルミニウム大型部品向けにコラム移動型の横型40番マシニングセンター(MC)「THMC420」を開発し、発売した。移動ストロークがX軸600ミリ×Y軸500ミリ×Z軸400ミリメートルのワイドストロークで広い加工エリアを持ち、アルミ系の大型加工対象物(ワーク)に対応する。主な販売対象は自動車関連部品加工メーカーで、消費税抜きの価格は2200万円。
製品の寸法は高さ2830ミリ×幅1600ミリ×奥行き3930ミリメートル。大型ワークの加工に対応するため、X軸カバーを変えることで、同じ機械幅のままX軸ストロークを700ミリメートル仕様にすることも可能。
早送り速度を全軸毎分60メートルに上げ、従来機よりもサイクルタイムを短縮した。加工室と機械室をテレスコカバーとマガジンシャッターで完全分離し、機構部への切りくずの飛散を防げる。
加工室と機械室はそれぞれ独立した二体ベース構造を採用。ワークや加工内容によって加工室を自由に製作できるため、切りくずの排出方向や自動搬送、付加軸の仕様にも柔軟に対応する。同社の担当者は「自動化ラインへの採用に期待したい」としている。
- 2023年10月26日