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                        - 2023年2月7日
   
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                                    ムラキが、バリ取りホルダー市場に参入。プリロード(予圧)調整と内部バネ交換によるテンション調整機構を搭載し、複雑形状の加工対象物(ワーク)も一定圧でならいながら加工できるホルダーを開発した。加工機の最高回転速度で毎分1万5000回転まで対応し、バリ取り面の品質向上にも貢献。
 発売した「でばりんMC表」「同MC裏」は、マシニングセンター(MC)やフライス盤に簡単に接続できる。プリロードおよび交換するバネは、オプションの購入によってさらに細かい調整が可能。
 
 同社は半世紀にわたってバリ取りなどに使う超硬バーを扱っている。今回のホルダー市場への参入により、バリ取り関連製品を総合的に提供し、バリ取り市場における優位性の維持と向上を目指す。
 
- 2023年2月7日
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                        - 2023年2月6日
   
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                                    トーカロイは、即日発送可能な超硬プレートの在庫売りを始めた。電子部品用金型のパンチ用途を想定。価格は5000円(消費税抜き)から。超硬製品を受注生産で手がける同社としては、初めての在庫販売品となる。これにより超硬プレートの加熱工程を効率化し、受注生産品の価格維持を狙う。
 午前中の発注は当日、午後の発注は翌日出荷する。サイズは100ミリ×100ミリメートル、厚さが1・5ミリ―21・5ミリメートルまで2ミリメートル刻みの11種類を用意した。超微粒の「FX30」と汎用材種「G4」の2材種。従来の受注生産で超硬プレートの納期は1週間だったが、即日発送することで顧客の納期短縮に貢献する。
 
 超硬プレートの加熱工程で使うバッチ炉は、受注生産品だけではフル充填できない場合も多かった。余剰部分に在庫品を入れればフル充填で稼働できるようになり、生産の効率化につながる。
 超硬合金製の切削工具・耐摩耗用素材を、材料の製造から手がける同社では、原料や燃料の高騰により、超硬材料の価格維持のためのコスト削減が課題だった。今回の在庫販売品の生産でコスト削減を目指す。
 
- 2023年2月6日
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                        - 2023年2月2日
   
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                                    丸善機械が、中古大型工作機械のレンタル事業に参入。埼玉県内の展示場に設置した2台を対象に作業スペースと周辺設備を合わせた場所ごと貸し出す独自サービスを始めた。
 工作機械を使う需要の先行きが不透明な中、設備投資に二の足を踏む顧客は少なくない。投資判断をするまでの試用要望に応える一つとして賃貸事業を育成。需要に応じ対象機種の追加も検討。
 
 丸善機械がレンタルする中古大型工作機械の一つ、オーエム製作所製の立型旋盤「TMD-40/45」
 今回、貸し出す大型機械はオーエム製作所製の立型旋盤「TMD―40/45」とオークマ製の5面加工門型マシニングセンター「MCR―BⅡ30×50E―AP」の2台。材料や加工品を取り置く場所も含めて貸し出す。操作要員は顧客が手配し、電気代などの必要経費も顧客負担とする。
 消費税抜きのレンタル料はTMDが月400万円、MCRは同250万円をそれぞれ想定。利用者に企業規模、業種などの条件は付けない。貸し出し期間は最低半年の予定だが、要望には柔軟に対応する。
 
 2台を設置したのは同社にとって五つ目の展示場として7月開設した「ネクスト東京マシンテック」(埼玉県加須市)。敷地面積は1万3000平方メートル、展示場面積は約3000平方メートル。手狭になれば拡張の余地はある。
 
 工作機械は新品の場合、納期が10カ月から1年以上とされる。大型機械を導入する場合、機械単体が高額な上、設置するには広いスペースと周辺設備の確保が課題となる。レンタルを利用すれば投資負担を減らし、需要に応じた柔軟な供給が可能になるという。
 丸善機械は1960年に創業。簡易機や小物を含めた中古の工作機械を常時計約5000台展示・在庫している。
 
- 2023年2月2日
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                        - 2023年1月31日
   
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                                    牧野フライス製作所は精密電子部品やモーター関連部品の金型向けにワイヤ放電加工機の新機種「UPX600」を発売開始した。機械構造の見直しや新電源の採用などにより、高精度加工とともに加工時間の従来機種比28%短縮を実現する。価格は2400万円(消費税抜き)。年間120台の販売を目指す。
 軸移動量はX軸650ミリ、Y軸500ミリ、Z軸320ミリ、U軸プラスマイナス350ミリ、V軸プラスマイナス250ミリメートル。加工対象物(ワーク)寸法は最大で1030ミリ×800ミリ×300ミリメートル。
 
 上下のヘッドが独立で駆動して軸の振幅を最小化することで、加工精度が向上。新たな加工電源の採用により、高い加工速度を維持しつつ少ない加工回数で加工面粗さがRz(最大高さ粗さ)0・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、Ra(算術平均粗さ)0・07マイクロメートルを実現した。
 精度向上による加工回数の低減に加え、目標電圧までの立ち上がり時間も短くしたことで、加工時間全体の削減につなげられる。
 
- 2023年1月31日
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                        - 2023年1月26日
   
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                                    ナガセインテグレックス、シギヤ精機製作所、牧野フライス精機、ミクロン精密の研削盤メーカー4社は、北海道大学、理化学研究所と共同で、最適な加工システムを構築するAI搭載次世代研削盤の研究開発を2020年から進めている。
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のAI技術の社会実装を進めるプロジェクト「次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発/人工知能技術の適用領域を広げる研究開発」事業に採択され(24年3月末終了予定)たもので、中間成果として、ナガセインテグレックスとミクロン精密がJIMTOF2022にプロト機を出展する。
 研削加工は、どのような材料をどのマシンで、どの砥石で、どの加工液で、どのように保持して……などと適切なハードの選定を行った上で、加工要求達成に相応しい条件で使用される必要がある。本事業では、マシン、砥石などのハードと加工条件のようなコンディショニングを一連の加工システムとして捉え、応用性の高いAIシステムの構築を目指す。
 加工要求に対して最適と思われる加工システムを推奨する加工システム推奨AIと、その推奨加工システムで研削加工中にマシンのセンシング情報を基に加工条件の最適化を示唆する加工条件最適化AI、熟練者の知見をモデル化して示す機能からなる熟練者知見示唆AIで構成される。非熟練者であっても高いレベルの加工を実現できることを狙う。
 研削を構成する要素と要素の結びつきや加工要求達成に対して重要度の高い項目を理解できるAIシステムの開発を目指しており、10年程度を要する言われる研削加工技術者の育成期間の40%削減を目指す。
 
- 2023年1月26日
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                        - 2023年1月23日
   
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                                    スギノマシンは、高圧水によるバリ取り・洗浄とスピンドルによるバリ取りを1台で担う機械「JCC 104 HYBRID」を発売開始。ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)を含む自動車部品や油圧部品のバリ取り、切粉除去、洗浄などでの使用を見込む。価格は2500万円(消費税抜き)から。年間100台の販売を目指す。
 水を超高圧で噴射し金属部品のバリ取り・洗浄をする高圧水部品洗浄機に、フローティング機構付きの高速スピンドルモーター「BARRIQUAN(バリカン)」の専用機種を搭載。部品外側のバリはバリカンで素早く取り除き、交差穴や深穴といったツールが届かない部品内部のバリは最高50メガパスカル(メガは100万)の高圧水で除去する。
 底面がオープンになっている中空2軸傾斜円テーブルを搭載。割り出し5軸制御で取り付け面も含めた加工対象物(ワーク)の6面全てのバリ取りに対応する。斜めに開いた穴やリブ部などへも容易にアクセスできる。
 
 精度の高いバリ取りと高圧水による部品洗浄を1台で担えるため、自動化・省人化と工程集約が可能。設置スペースや設備費用の抑制にも寄与する。
 
- 2023年1月23日
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                        - 2023年1月18日
   
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                                    川田鉄工は、幅広い材質、サイズの加工対象物(ワーク)を把持でき段取り時間を削減できる外径120ミリメートルの電動チャック(把持具)「自動スクロールチャックEPS―φ120」を発売した。
 受注生産のみで、モーターは顧客が選定する。参考価格は78万円(消費税抜き)。
 
 サーボモーターで爪の移動量を正確に制御でき、ワークに圧力をかけて固定(クランプ)する。高精度で圧力を制御するため、肉薄で壊れやすい円筒形ワークや材質の軟らかいワークに対しても変形しないようクランプすることが可能。
 爪の移動ストロークが長く、大径から小径までのワークを一つの爪で対応可能。爪の交換が不要となり、段取り作業時間を大幅に削減できる。主軸回転中でも爪を移動できる。
 
- 2023年1月18日
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                        - 2023年1月17日
   
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                                    ジェイテクトはグループ会社のジェイテクトマシンシステムと共同で立型複合研削盤「G3VU」を開発し、発売開始した。変形と熱変位の複合解析で最適構造を実現。新開発の主軸はクイルを伸長し、研削点剛性が従来より3倍向上して深穴加工に対応する。価格は3905万円(消費税込み)から。
 自動工具交換装置(ATC)搭載で内径・外径・端面をワンチャックで研削可能。深さ最大600ミリメートルを速く正確に削りきれる。工作物を反転なしで研削できるようにして、精度のバラつきをなくした。クーラントや研削くずを加工点直下で回収するセンタートラフ構造の採用などで熱変位を従来の3分の1に抑え、寸法のバラつきも極限まで低減した。
 
 研削パターンを簡単に選べる操作盤や、角度制御ができATCごとのノズル調整が不要な自動調整式クーラントノズルなどの支援機能の搭載で段取り作業を快適にした。また、ジェイテクトグラインディングツール(旧豊田バンモップス)製の新しい立方晶窒化ホウ素(CBN)砥石(といし)の搭載で、消費電力を従来比10%削減した。
 
- 2023年1月17日
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                        - 2023年1月13日
   
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                                    エグロは短尺の加工対象物(ワーク)向けの両端同時加工機対象物「SBS―400F」を2023年4月に発売する。フラット形状の主軸台と専用コレットを使用。ワンチャッキングのワークドライブで荒加工から仕上げ加工まで、両端を同時・高精度に加工できる。本体価格は2000万円(消費税抜き)。自動車部品メーカーを中心に初年度10台の販売を目指す。
 
 加工物の長さは130ミリ―210ミリメートル、加工径は8ミリ―30ミリメートルに対応し、シャフトやパイプの加工に適している。両端同時加工で両端を同時に補正でき、歩留まりが向上する。つかみ替えの必要もなくしてサイクルタイムを短縮し生産性を高めた。
 左右の刃物台と各3軸制御のメリットを生かし、供給・回収ユニットをそれぞれ左右のスライドに取り付けるシンプルなシステムを採用して自動化も可能だ。本体上部のローダーは左右どちらにも取り付けられる。回転工具ユニットを搭載すれば複合加工も可能で、複数工程を1台・1工程に集約できる。
 
- 2023年1月13日
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                        - 2023年1月12日
   
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                                    スギノマシンは、省スペースで高速・高効率な主軸30番の小型横型マシニングセンター(MC)「セルフセンタ SC―H30a」を発売開始した。価格は1500万円(消費税抜き)から。
 ツールマガジンはオプションで最大70本の工具を収納可能。加工対象物(ワーク)ごとの工具をセットしておくことで工具段取り替え時間を削減できる。
 また、オプションで最大450ミリメートルのロングツールが使用可能。深穴加工の工程を集約でき、生産性向上に寄与する。
 
 センタートラフの採用とテーブル周辺に配線や配管を設置しないことにより、切りくず排出性が向上。切りくずトラブルを軽減して安定稼働を実現する。
 天井シャッター、サイドシャッターをオプションに設定。搬送システムとの接続も容易で自動化対応に適している。
 
- 2023年1月12日

 
                                 
                                 
                                 
                                