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                        - 2022年10月17日
   
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                                    住友電気工業は立方晶窒化ホウ素(CBN)焼結体のインサート切削工具「コーテッドスミボロンBNC8115/スミボロンBNS8125」において、ダブルクランプホルダー対応クランプ穴付きを発売した。インサートを安定的に把持するダブルクランプホルダー用のクランプ穴を追加したことで、インサート着脱が容易になり、加工精度も高まった。
 種類は「ISO旋削/転削用インサート」で、BNC8115が6型番(ネガティブ型)、BNS8125が6型番(同)の合計12型番。
 消費税抜きの価格は標準品「CNGA120408 BNC8115」が3万6800円、同「CNGA120408 BNS8125」が3万6000円。
 
- 2022年10月17日
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                        - 2022年10月13日
   
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                                    ジェイテクトは工作機械で主力の円筒研削盤で攻勢をかける。4月に販売を始めた「G1シリーズ」の量産向けの高生産タイプの小型3機種に続き、小ロット向けの高品質タイプの小型機「タイプG」「同L」を3日に発売した。同社は4月に工作機械製品のブランドを旧来の「TOYODA」から「JTEKT」に変更している。新機種の立て続けの投入で、量産から小ロットまで用途に応じて選べる新ブランドのラインアップを一気にそろえた。
 消費税抜きの価格はGが880万円から、Lが1450万円から。両機種とも簡単に熟練加工ができるよう操作性を高めつつ、Lは高品質の加工も追求した。
 いずれも変形、熱変位の複合解析で機械構造の最適解を反映した設計をするとともに、低振動を実現する軸受の採用で高い加工精度を確保した。
 
 また、プログラム作成時間の短縮や単品加工の効率が向上する「らくらく操作」の機能を装備。自動車のステアリングメーカーとしての技術を詰め込み、電気信号で切り込みやテーブルの位置を調整する「ステアバイワイヤハンドル」もオプション搭載した。
 Lについては徹底的な熱管理で熱伝導を遮断し暖機運転ゼロを達成。リニアスケールにより微細切り込みを可能とする。独自の検知システムで加工前に砥石(といし)の先端位置を把握し、安定した加工精度を維持して、寸法バラつきを従来の半分にした。
 
- 2022年10月13日
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                        - 2022年10月11日
   
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                                    オーセンテックのバリ取り機「AuDeBu Mini(オーデブ ミニ)」が好調だ。1月にリニューアルし、累計販売台数は25台。2022年中に50台達成を目指している。
 同機は小物の加工対象物(ワーク)に特化したR面取り加工の仕上げマシン。独自の吸着機構を採用し、硬貨・切手サイズの小物ワークの安全・安心なR面取り加工を可能にした。ユーザーから「小物ワークのバリ取りは手作業でやるしかない。機械化してほしい」との要望を受け製品化した。
 
 ターンテーブル方式の採用でワークの搬入・搬出を1人で容易に行え、背面を壁に近接させることが可能。設置場所の自由度が高く、省スペース化に寄与する。他作業との「掛け持ち」も可能で作業工程を効率化できる。
 価格は900万円(消費税抜き)から。高田社長は「今後もユーザーの声を反映した機械を開発し現場の負担を軽減したい」と意欲を示す。
 
- 2022年10月11日
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                        - 2022年10月6日
   
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                                    DMG森精機は機械加工時に発生する切りくずを、送り軸に振動を与えて分断する機能「チップブレーキング」を発売した。切りくずトラブルを解消し、切りくずの除去作業も不要となり、切りくず処理の手間や費用を大幅に削減できる。自動化システムの導入も容易となり、生産性の向上につなげられる。価格は55万円(消費税抜き)から。
 工作機械本体やソフトウエアを一体提案する「テクノロジーサイクル」の新機能として提供する。搭載可能機種は、同社製のターニングセンターと複合加工機、4軸複合加工機で、既に導入済みの機種にも適用できる。
 主軸回転と同期した振動を送り軸に与え、送り軸方向に工具を振動させることで、非切削時間を設けて切りくずを分断する。主軸1回転当たりの振動回数を変更することで切りくずの長さを調整できる。
 
 切りくずが長くなりやすい樹脂や純銅、純アルミニウムでも確実に切りくずを分断できる。外径旋削のほか溝入れや穴開け、内径旋削などさまざまな加工方法に対応する。
 機械加工の現場では加工時に発生する切りくずが工具や加工対象物(ワーク)に巻き付くことで、加工不良や精度不良を引き起こすほか、機械の停止や故障の原因にもなっている。特に切りくずが長くなりやすい被削材に対しては、手作業による切りくず除去をはじめさまざまな対策が必要となる。一方、これらの方法には追加の工具や設備導入の費用が伴い、除去作業などに時間を要するという課題がある。
 
- 2022年10月6日
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                        - 2022年10月5日
   
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                                    日本工作機械工業会(日工会)が発表した1―6月期の工作機械受注実績(確報値)は、前年同期比29・8%増の9112億2200万円で3半期連続の増加となった。1―6月期として2018年以来4年ぶりの9000億円超えで、過去2番目の受注高を記録。半導体製造装置関連などの電気・精密分野を中心に設備投資が活況で、内外需ともに好調を持続した。
 日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は、7―12月期について「この勢いが急に失速することは考えにくい」と見通し、「年間受注見通しの1兆6500億円を上回るのはほぼ確実」との見解を示した。
 内需は前年同期比48・9%増の3145億8000万円で、1―6月期として2年連続増加した。3000億円を上回るのは8半期ぶり。主要4業種はすべて増加し、このうち電気・精密は90年7―12月期に次ぐ過去2番目の受注高となった。
 外需も同21・6%増の5966億4200万円で、1―6月期では2年連続の増加。5000億円超えは2半期連続で、過去最高を更新した。地域別ではアジア、欧州、北米の主要3極がすべて増加し、アジアと北米が過去最高を更新した。
 
 アジアは、EV向けや産業機械向けが好調で3カ月ぶりの500億円超え。そのうち中国は同24・0%増の347億9000万円と5カ月ぶりに増加し、13カ月ぶりに340億円を上回った。
 北米は17カ月連続の増加で、10カ月連続で250億円を上回った。一方、欧州はロシアやトルコで受注キャンセルが発生した影響で、17カ月ぶりの減少となった。
 
- 2022年10月5日
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                        - 2022年10月4日
   
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                                    デンソー完全子会社のデンソー福島は、トヨタ自動車が開発した固体高分子(PEM)型の水電解装置で水素を製造し、電気炉のアフターバーナーの燃料として活用する水素利活用システムを本社工場(同)内に構築する。工場の脱炭素化が目的。2023年度に設置し、25年度まで実証を行って実用化を目指す。
 デンソー福島は地産地消型の脱炭素工場の実現に向け、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による助成を受けて水素製造・燃焼利用事業を進めることにした。
 同工場には高温熱利用のための液化石油ガス(LPG)燃料の工業炉があり、多くの二酸化炭素(CO2)を排出。この工業炉を再生可能エネルギー由来の電力を用いた電気炉に置き換え、廃ガスを無害化するアフターバーナーの燃料に水素を利用する。電気炉の電力は工場が運用する1000キロワットの太陽光発電と非化石証書からのグリーン電気を使う。
 
 水素製造にはトヨタの燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向け燃料電池セルを転用した水電解装置を用いる。同装置は小型化・低コスト化が期待でき、実用化としては同工場への導入が第1号となる。水素の製造能力は1時間当たり8キログラム規模。製造した水素を容量300立方メートルのタンクに貯蔵し、水素バーナーで燃焼する。
 
- 2022年10月4日
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                        - 2022年10月3日
   
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                                    乗用車メーカー8社が発表した2022年上期(1ー6月)の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同期比6・0%減の1155万5703台だった。前年同期を下回るのは2年ぶり。半導体不足が長期化しているほか、中国・上海でのロックダウンなどの影響を受け、各社は減産を余儀なくされた。
 
 国内生産は同14・3%減の342万60台、海外生産は同2・1%減の813万5643台で、特に国内のマイナス幅が大きかった。「国内生産のみで使用している部品に供給不足があり、減少幅が大きくなった」(トヨタ自動車)。一方でトヨタとダイハツ工業は、海外生産が過去最高となった。「中国での能力増強や生産最適化などが押し上げた」(同)という。
 部品不足の中、各社は堅調な需要に応える工夫をしている。スズキは主力のインドにおいて、半導体の使用量が少ない輸出向け車両の生産を増やした。
 ただ今後も、厳しい状況は続きそうだ。
 
- 2022年10月3日
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                        - 2022年9月29日
   
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                                    牧野フライス製作所はレーザー加工機事業を拡充する。加工対象物(ワーク)への熱影響が少ないなどの特徴を持つ超短パルスレーザーを採用した新機種を市場投入した。照射時間が極めて短いフェムト秒(フェムトは1000兆分の1)レーザーを使い、変質層やクラック(ひび割れ)の発生を抑えることで、高精度な微細加工が可能。切削加工などでは対応できない形状・材質の加工要求が高まる半導体や医療関連市場を深耕する。
 新機種の「ルミナイザーLF400」は、最大ワークサイズが幅450ミリ×奥行き450ミリ×高さ200ミリメートル。価格は1億円以上。年間10台の販売を目指す。
 レーザー光を制御するガルバノスキャナーに2軸仕様と5軸仕様をそろえるなどし、平面加工や穴加工、微細形状加工など加工内容に応じて最適な機器を選べる。
 機械筐体(きょうたい)部に高剛性で前後左右対称となる設計を採用し、マシニングセンター(MC)で培った高精度位置決め技術も活用。外気温変化による機械姿勢の変化を最小化することで、長時間運転でもプラスマイナス0・001ミリメートルの位置決め精度を実現した。
 
 また、アイコン表示によって直感的操作が可能なパネルを採用。レーザー発振器やガルバノスキャナーなどの機器も同一画面上で調整・操作できる。
 牧野フライス製作所は脆(ぜい)性材加工向けに、水と空気との境界面での光の全反射現象を利用したウオータージェット式の機種を20年11月に発売し、レーザー加工機市場に参入した。今回の新機種投入により、レーザー加工機全体の年間販売台数を数年後に現在比約10倍の100台に増やす方針。LASER・EDM事業部の木戸正孝部長は「MCや放電加工機では対応できない部分をカバーすることで、当社の事業の柱にする」と事業拡大へ意気込みを示した。
 
- 2022年9月29日
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                        - 2022年9月22日
   
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                                    DMG森精機は、割り出し5軸加工の工程設計を学べる動画コンテンツの販売を始めたと発表した。さまざまな加工対象物(ワーク)に対する割り出し5軸加工のクランプ方法から加工工程までを3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)を使って解説。加工工程の考案をはじめ、5軸加工機の導入検討や技術者教育に活用できる。価格は年間11万円(消費税抜き)で、今後追加予定の同時5軸加工や複合加工機用などの全コンテンツも利用できる。
 新コンテンツ「工程設計アドバイザー(割出し5軸編=イメージ)」は、精密切削加工を手がける入曽精密(埼玉県入間市)と協力して制作した。DMG森精機の顧客専用サイトの教育サービスの一つとして提供する。
 1ワーク当たり5分程度の動画で、まずは60種類のワーク事例を公開した。そのうち10種類をサンプルコンテンツとして、同サイトの顧客向けに無償公開している。
 
 今後1カ月ごとに10種類の事例動画を追加公開し、12月末までに計100種類に増やす。また、同時5軸加工編や複合加工機編、テクノロジーサイクル編のコンテンツも追加する。
 
- 2022年9月22日

 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                