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- 2023年6月16日
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ミスミグループ本社は、オンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」で、顧客がアップロードした3次元(3D)CADデータから自動で2D図面を作成する新機能を加えた。検図や図面管理で必要な2D図面の作成工数を9割削減できる。現場の生産性向上を支援する。
自動生成された2D図面はダウンロードでき、形状線や数値などを自由に編集できる。対象製品は切削部品(角物)と板金部品。まずは期間限定の体験版として提供し、期間中は無料で新機能を利用できる。
同社によると、設計業務の3Dデータ化は進んでも2D図面が必要な業務が残っている。図面の作成工数を減らしたい顧客の要望に応え機能を開発した。
- 2023年6月16日
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- 2023年6月15日
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ブラザー工業は、同社の主軸30番の小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」で初の横型となる「H550Xd1」を発売開始。主軸の配置を横向きにして小さな本体サイズを維持しながら広い加工空間を実現した。電気自動車(EV)向けで多い大型のアルミニウム部品をはじめ、さまざまな加工ニーズに応える。価格は1232万円(消費税抜き)。
機械幅1557ミリ×奥行2990ミリメートルで設置スペースは一般的な40番横型MCより約20%少ない4・7平方メートルを実現。EVのギアケースやアルミホイールなどの加工対象物(ワーク)を想定している。装着可能な最も長い工具を設置した状態で直径600ミリ×高さ580ミリメートルの広い治具エリアを確保。大型の部品加工の場合は、加工部品が干渉しない位置に工具が移動することで、治具エリアを最大で直径800ミリメートル×高さ580ミリメートルまで広げられる。これにより、大物や長尺のワークの搭載と多面加工を可能にした。
一度に30本配置できる新開発のマガジンを導入。加工エリアとマガジン搭載場所を分離するとともに、最長250ミリメートル、最大径125ミリメートル、最大重量4キログラムまでの大型の工具を載せられる。
- 2023年6月15日
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- 2023年6月9日
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ジーネットは、アルム(金沢市)と切削加工現場のデジタル変革(DX)支援で業務提携した。加工プログラム自動生成ソフトウエアなどを含むアルムのクラウドサービス「アルムファクトリー365」を、ジーネットが7月から国内で独占販売する。価格は標準プランの場合で、基本使用料が1万9800円(消費税抜き)、データ使用料が1ギガバイト(ギガは10億)当たり1万5000円(同)。初年度に365ユーザーの導入を目指す。
工具選定や加工条件設定などを自動化するアプリケーションのほか、生産管理などの複数アプリを利用できる。導入の初期コストを抑えるサブスクリプション(定額制)で提供する。ジーネットは、2021年にアルムの加工プログラム自動生成ソフトの国内独占販売権を取得し、DX支援を強化してきた。
- 2023年6月9日
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- 2023年6月8日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した5月の新車販売台数は、前年同月比25・0%増の32万6730台で、9カ月連続でプラスとなった。半導体不足などの影響は続いており、5月単月としては少し低いが、コロナ禍以前の水準に向けて回復基調が続く。
登録車は同28・1%増の20万6663台で、5カ月連続の増加。このうち普通乗用車は同47・4%増の11万9047台。5月単月としては過去最高の2019年に次いで2番目となった。乗用車はトヨタ自動車やスズキなど6ブランドが前年同月を上回った。特にマツダが2・9倍、トヨタの高級車ブランド「レクサス」は同2・3倍と大幅増。貨物車はいすゞ自動車が同53・4%増と好調だった。
軽自動車は同20・0%増の12万67台と9カ月連続の増加となった。車種別では乗用車が同22・2%増の9万2238台、貨物車が同13・0%増の2万7829台。メーカー別では8銘柄全てが前年同月実績を上回った。
車種別では背が高くスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン系の車種が販売台数上位を占める傾向が続く。22年10月に一部改良したダイハツ工業の「タント」、同年7月に全面改良した同「ムーヴ キャンバス」のほか、ホンダの「N―BOX」が大きくプラスとなった。全軽自協は6月以降について「各メーカーとも半導体不足の影響は続いており、新車販売台数への影響がいつまで続くのかいまだに読み切れない状況」としている。
- 2023年6月8日
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- 2023年6月7日
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住友電気工業は切削工具「超硬ソリッドバーBXBR型」のコーナー(刃先角)半径と材種を拡充し、発売を開始した。自動車やIT、電機、医療などの小型部品において、小内径を高品質・低コスト加工するニーズに対応。消費税抜きの標準価格は4300―6450円。
コーナー半径に0・15ミリメートルを追加した。新たな製品ラインアップはコーナー半径0・05ミリメートル、0・15ミリメートル、0・20ミリメートルで、それぞれ7型番で合計21型番。耐摩耗性が高い物理気相成長(PVD)被膜の材種「AC1030U」も新しく設けた。
鋭利な切れ刃形状と高密着で平滑な被膜によるAC1030Uが切れ味を長く保ち、加工面のむしれを抑え品質を高める。
- 2023年6月7日
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- 2023年6月6日
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オークマは、省スペースで広い加工空間を確保した5軸制御立型マシニングセンター(MC)「MU―500VⅢ」を開発し、発売開始。加工対象物(ワーク)の最大サイズは直径700ミリ×高さ500ミリメートル。価格は標準仕様で4070万円(消費税抜き)。
最大ワーク径が600ミリメートルの「MU―400VⅡ」の上位機種で、フロアスペースは34%増と拡大幅を抑えながら加工空間を68%増やした。新世代コンピューター数値制御(CNC)装置「OSP―P500」を搭載し、経時熱変位は7マイクロメートル以下(マイクロは100万分の1)と5軸制御MCとしては世界最高レベルの精度安定性を確保。加工プログラムを知らない初心者でも初品加工まで実施可能にした。
消費電力は12%削減。「寸法精度の安定性」と「エネルギー消費量の削減」の両立を自律的にし、加工時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「グリーンスマートマシン」として販売。特別仕様でクーラントタンクの清掃頻度を激減させる「スラッジレスタンク」を搭載できる。
- 2023年6月6日
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- 2023年6月2日
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MOLDINOは、高硬度鋼加工用高能率4枚刃ボールエンドミル「EHHBE―TH3」に首下長5Dタイプを追加し、発売した。
従来の同3Dタイプでは難しかった深部加工に対応し、特に硬度50HRC以上の高硬度鋼の直彫り荒加工や仕上げ加工に適する。刃径1ミリ―12ミリメートルの計17製品で構成。
耐熱性と耐摩耗性に優れるTH3コートを採用。先端部に微小な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成することで、ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)をなくし、大幅な切削性能の向上を実現した。
また、チップポケット形状の改良により、4枚刃での高能率加工でも切りくずを排出しやすくした。
- 2023年6月2日
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- 2023年5月29日
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白山機工は、OEM供給で販売していた、工作機械が排出する切りくずの集積作業を自動化する装置「バケットリフター」を内製化し、本格受注を開始した。
内製化に伴い、切りくずを入れる専用チップバケットを高剛性化するなどの改良を加えた。消費税抜きの価格は400万円からで、新開発のチップバケットは別売りで20万円。
バケットリフターは切りくずがたまったチップバケットを装置下部にセットすると、ボタン一つで独自構造の機械内部をバケットが上昇する。そして、差し込み側を支点にバケットを反転させ、切りくずを装置下部に置く切りくずを集める箱に落とす仕組み。その後、バケットは自動でセット位置に戻る。
リフトの高さは通常6メートル程度までだが、それより高くする相談にも応じる。新たに開発したバケットの容積は約180リットルで、高い位置への上昇も考慮し安全のために高い剛性を確保した。
従来、バケットリフターの生産は外部に委託していたが、コロナ禍で受注が落ち着いていたこともあり、2年ほど前から内製化に向けて研究開発を実施。本社工場内に動作確認などをするテスト環境を整えたり、バケット上昇の仕掛けについて得意とするコンベヤーの技術を応用した機構を編み出したりして、内製化にこぎ着けた。
白山機工はチップコンベヤーやクーラントユニットの開発を手がけており、自社生産品のラインアップ拡充でトータル提案含めた営業も強化する。
- 2023年5月29日
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- 2023年5月26日
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住友電気工業は切削工具の高能率粗加工用高送りカッター「SEC―スミデュアルミルDMSL型」を発売中。既存の同DMSW型が刃径40ミリ―160ミリメートルに対し、DMSL型は同16ミリ―50ミリメートルでより小径。刃径のラインアップを多様にそろえ自動車や航空機、産業機械、金型などの加工条件に適応する。価格は個別に設定する。販売計画はDMSW型と合わせ初年度1億円、2年後2億5000万円。
DMSL型は本体とインサート(刃先交換チップ)からなる。超高速でも面粗さを抑える加工送り、大きな切り込み、長い工具突出しでの安定加工などが特徴。本体は刃径別に計44型番、インサートは材種別などに計21型番そろえた。
- 2023年5月26日