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- 2023年4月5日
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乗用車メーカー8社が発表した2022年の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年比1・8%増の2397万886台となり、2年連続で前年実績を上回った。国内生産が半導体不足の影響で落ち込んだものの、海外生産の復調で補った。ただ、新型コロナウイルス感染症拡大前の19年の実績(2780万813台)とは400万台程度の差があり、回復はまだ道半ばだ。
国内生産は同0・1%減の738万6544台、国内販売は同4・6%減の383万8139台だった。国内生産・販売がともに前年を下回るのは4年連続。半導体不足や新型コロナ感染拡大による中国・上海のロックダウンで生産調整を強いられたことが響いた。海外生産は同2・6%増の1658万4342台。2年連続で前年を上回った。
トヨタ自動車は国内生産、販売ともに前年を大きく割り込んだ。国内生産は同7・7%減の265万6009台で、1975年以降で76年に次いで2番目に低くなった。「半導体を多く使う国内の高価格帯を中心に影響を大きく受けた」という。
海外生産は過去最高となる同11・7%増の637万704台だった。工場の能力増強などが奏功し、2年連続で前年を上回った。一方で日産自動車は5年連続、ホンダは4年連続で海外生産が前年を下回った。
- 2023年4月5日
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- 2023年4月3日
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トヨタ自動車が発表した2022年の世界販売実績(ダイハツ工業、日野自動車含む)は前年比0・1%減の1048万3024台で、独フォルクスワーゲン(VW)を上回り3年連続で首位だった。新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足が影響したが、主に東南アジアで堅調な需要を維持した。
トヨタ・レクサスブランドでは、世界販売は同0・5%減の956万6961台で、同7%減の826万2800台だったVWを越えた。海外は販売と生産で過去最高だった一方、国内生産は高級車構成比が高い関係で同7・7%減の265万6009台に減少。1976年に次いで2番目に低い水準だった。
販売では同20・5%増に伸びたタイなど東南アジアのほか、同18・4%増の中東やオセアニア、アフリカの販売が堅調だった。
ハイブリッド車(HV)など電動車販売は同4%増272万6263台で、電気自動車(EV)販売は同69・8%増の2万4466台でどちらも過去最高だった。
- 2023年4月3日
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- 2023年3月31日
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MOLDINOは、金型の荒加工用工具市場を深掘りする、高能率の側面切削に適した超硬エンドミルをこのほど市場投入した。
現在主流となっている等高線加工と比べて、加工時間の大幅な短縮とともに工具の集約化を実現する。側面切削向けの工具をそろえることで「荒加工におけるもう一つの選択肢」として提案する。
発売した高能率側面切削用エンドミル「ER5HS―PN」は「首下3・5DCタイプ」と「同5DCタイプ」にそれぞれ6アイテムを設定した。
5枚刃・不等分割の形状やチップブレーカーの採用により、防振性と耐欠損性、切りくず排出性が向上。高能率側面切削に適した工具特性を持たせた。
コンピューター利用製造(CAM)に搭載される負荷制御ツールパス(加工経路)との組み合わせにより、工具欠損が発生しやすい金型隅部での加工安定性を高め、刃長全体を使った大きな軸方向切り込み量で高能率加工を実現した。軸方向切り込みは最大で工具径の3倍に設定できる。
また高送り工具や削り残し用工具を使うことなく、1本の工具ですべての荒加工を行えるため、工程と工具の集約に寄与する。
- 2023年3月31日
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- 2023年3月30日
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OSGは超硬エンドミルの生産体制を増強する。大池工場を建て直して量産しやすい体制を整えるとともに、グループ会社のエスデイ製作所(茨城県常総市)が小ロット向けの新工場を建設する。グループ内をまたいだ生産分業によって、超硬エンドミルの供給強化を狙う。総投資額は詰めているが、OSGの大沢伸朗社長は「80億円ぐらいまでに抑えたい」としている。
大池工場のリニューアル工事は2024年に着工。工場の稼働と工事を並行して進める考えだ。エスデイの新工場は23年内に着工する計画で、稼働時期は未定。
大池工場はデジタル技術を取り入れた自動化を進め、「効率性を追求した新しい工場にする」。一方、生産コストが高く、作るのに手間がかかる小ロットの製品についてはエスデイの新工場が担当する分業体制を敷く。大池工場の建設資金調達にはグリーンボンド(環境債)発行を検討している。
OSGの22年11月期連結決算は売上高が1425億円(前期比13・0%増)で過去最高だった。23年11月期連結は、それを上回る1450億円(同1・7%増)を予想しており、好調な業績が続くと見込んでいる。成長分野として微細精密加工の需要の取り組みに注力しており、超硬エンドミル生産の拡充は、その施策の一環となる。
- 2023年3月30日
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- 2023年3月27日
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マツダは、発電用のロータリーエンジン(RE)「8C」を開発した。スポーツ多目的車(SUV)「MX―30e―SKYACTIV R―EV」に搭載し、欧州で今春に発売する。国内は年内に販売予定。同車はエンジンを発電のみに使いモーターで駆動するプラグインハイブリッド車(PHV)。RE搭載車は、2012年6月に生産を終了したスポーツ車「RX―8」以来の復活となる。
8Cは、直噴式で排気量は830cc。通常のレシプロエンジンに比べ、小型・軽量化できることからREを採用。同出力のレシプロエンジンより約18%の小型化、従来のREと比べローターを覆うサイドハウジングを鋳鉄からアルミニウムに変えることで約15キログラム軽量化した。燃焼室の形状の最適化などで燃費や耐久性も高めた。他車種へのREの展開は検討中という。
- 2023年3月27日
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- 2023年3月21日
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牧野フライス製作所は同社製3軸マシニングセンター(MC)向けの自動加工ソフトウエアを発売した。治具研削工程など、精度要求値が高く熟練技能者が担っていたマニュアル作業を自動化し、高い位置決め精度や寸法精度を技能者の技術に依存せずに達成できる。価格は120万円(消費税抜き)。年間30本の販売を目指す。
新ソフト「スマートツール ゼロボーラー」は牧野フライス製作所製立型MC「V33i」「V56i」で利用可能。主に自動車産業の電気自動車(EV)シフトで需要が拡大する精密順送プレス金型用プレート部品加工向けに販売する。
従来、加工精度を得るためには、加工内容や要求値などを基にした最適なプロセス(加工方法、測定、追い込み加工・加工量)の検討を熟練技能者が行っていた。同ソフトはこれらを自動で行い、プログラム作成まで完了させられる。数値制御(NC)操作画面に組み込んだ専用画面から、必要な設定をチェックするだけで円滑に加工を始められる。
C&Gシステムズ製のコンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)システムとの連携が可能。同システムに専用インターフェースを設け、一貫でプログラム作成する。
自動車関連産業はEV化の加速で、モーターをはじめとする大量生産品にはプレス金型などが用いられ、精度要求値が高まっている。従来、熟練技能者がジグ研削盤などで仕上げ加工していたが、金属加工現場の熟練技能者不足が課題となっている。特に研削工程や高精度加工を求める工程で人材・スキル不足が慢性化している。
- 2023年3月21日
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- 2023年3月20日
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ノリタケカンパニーリミテドは、自動車の電動化を見据えて研削と研磨機能を一体化した「複層タイプ」の歯車用砥石(といし)の開発・販売を強化する。静粛性や動力の伝達効率を引き上げる研磨の需要が高まっているのが背景。一つの機械・工程で研削・研磨することで生産性を高めたり、加工対象物(ワーク)脱着による加工位置の微細なズレを防いだりできる点を訴求する。2024年度に本格的な販売活動を始め、30年には同社が販売する歯車用砥石の3割が複層タイプに置き換わる想定だ。
一般的な歯車用砥石は研削のみの「単層」で、後工程として別の砥石で研磨するのが定石。一方、複層タイプは一つの砥石で研削、研磨できるため「設備を1台に集約したり、加工の精度を高めたりできる利点がある」。
ノリタケは研磨面に不織布を使った複層砥石で差別化を図る。不織布に研磨材を混ぜた「研磨布紙」と呼ぶもので「(繊維素材を使った)バフで磨くイメージ」だ。一方、競合が主力とする樹脂を使った「レジノイド砥石」は構造材が強く「研磨するには非常にシビアな設定が必要」な点が弱点という。
複層タイプの製品開発では回転速度を単層と同等に引き上げることも要となる。単層の回転速度は毎秒80メートルが一般的だが、複層は研削と研磨のバランスを保つため低速で運用せざるを得ない。だがノリタケは業界に先駆けて同75メートルまで達した。
電動化の世界では、バッテリーの電力を高効率で動力に変えることが欠かせない。加えて、高級車に求められる静粛性能が大衆車でも必要となることで「研磨の需要が高まっている」と実感を強める。
現在は自動車業界の各社と実証を重ねる段階で、24年度には実用化を目指す考えだ。将来はロボットや建設機械の静粛性向上にも研磨技術が生かされるのではないかとノリタケは推測している。研削と研磨の“二刀流”が電動化の技術開発を進展させる要石となりそうだ。
- 2023年3月20日
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- 2023年3月16日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2022年の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年比7・0%増の20万2197台で唯一20万台を超え、2年ぶりに首位に返り咲いた。21年に首位だったトヨタ自動車の小型車「ヤリス」は同20・8%減の16万8557台と落ち込み、2位となった。
一部・全面改良のあった車種の販売が上位に食い込んだ。ヤリスは22年8月に一部改良。3位のトヨタ「カローラ」シリーズは同10月にセダン「カローラ」、ワゴン「カローラツーリング」、小型車「カローラスポーツ」を一部改良した。4位の日産自動車の小型車「ノート」はボディーカラーの追加や装備などを変更し、昨秋に発売した。
このほか、19年11月発売のトヨタの小型車「ライズ」や21年9月に「ワゴンRスマイル」を発売したスズキの軽自動車「ワゴンR」がトップ10入りした。
7車種が10万台を超えた。ただ半導体不足などの影響で、上位30車種のうち18車種が前年割れだった。自動車メーカーでは生産調整が1月以降も続いており、今後も見通しは不透明だ。
- 2023年3月16日
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- 2023年3月15日
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スズキは、カナダのスタートアップ「Inmotive(インモーティブ)」と、電気自動車(EV)向け2段変速機の共同開発契約を締結したと発表した。インモーティブの知見を生かすことで、EV開発において高効率なモーター駆動による航続距離の延長や、電動駆動ユニットの小型化によるコスト削減などにつながるとみている。
インモーティブは2010年にカナダのオンタリオ州トロント市で創業した。独自設計による軽量・小型で高効率な2段変速機を開発している。スズキは同社との協業で、EV向け電動駆動ユニットの性能向上につなげる。
スズキは21―25年度の中期経営計画で研究開発費を計1兆円計上し、EVなど電動車の開発に集中的に充てる方針だ。
今後、トヨタ自動車やダイハツ工業と連携して軽商用EVを開発し、23年度中に発売するほか、インドでは25年までのEV投入を公表している。インモーティブとの協業により、EV開発を加速する。
- 2023年3月15日
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- 2023年3月14日
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ノリタケカンパニーリミテドは、自動車の電動化を見据えて研削と研磨機能を一体化した「複層タイプ」の歯車用砥石(といし)の開発・販売を強化する。静粛性や動力の伝達効率を引き上げる研磨の需要が高まっているのが背景。一つの機械・工程で研削・研磨することで生産性を高めたり、加工対象物(ワーク)脱着による加工位置の微細なズレを防いだりできる点を訴求する。2024年度に本格的な販売活動を始め、30年には同社が販売する歯車用砥石の3割が複層タイプに置き換わる想定だ。
一般的な歯車用砥石は研削のみの「単層」で、後工程として別の砥石で研磨するのが定石。一方、複層タイプは一つの砥石で研削、研磨できるため「設備を1台に集約したり、加工の精度を高めたりできる利点がある」(近藤朋治工業機材事業本部技術本部長)。
ノリタケは研磨面に不織布を使った複層砥石で差別化を図る。不織布に研磨材を混ぜた「研磨布紙」と呼ぶもので「(繊維素材を使った)バフで磨くイメージ」(同)だ。一方、競合が主力とする樹脂を使った「レジノイド砥石」は構造材が強く「研磨するには非常にシビアな設定が必要」(同)な点が弱点という。
複層タイプの製品開発では回転速度を単層と同等に引き上げることも要となる。単層の回転速度は毎秒80メートルが一般的だが、複層は研削と研磨のバランスを保つため低速で運用せざるを得ない。だがノリタケは業界に先駆けて同75メートルまで達した。
- 2023年3月14日
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- 2023年3月13日
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タンガロイは、焼き入れ鋼加工用の立方晶窒化ホウ素(CBN)インサート(刃先交換チップ)シリーズで、浸炭層除去加工向けの「HFチップブレーカ」を改良し、発売した。
切りくずを排出しやすくし、クレーター摩耗も抑制した。計12品を用意。価格は代表型番の「2QP―CNGM120408―HF BXA20」が7964円(消費税込み)。初年度1300万円の販売を見込む。
耐摩耗性や耐チッピング性を高める被膜と、硬度と靭性(じんせい)を両立したCBN母材を組み合わせたインサート材種「BXA20」を使用。最大切り込み1ミリメートルまでの加工に対応する。加工パスの集約や長寿命加工が可能で、生産性を高められる。
- 2023年3月13日