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- 2021年4月13日
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テイ・エステックは静岡県浜松地区の生産体制を再編する。浜松工場を建て替え、2022年8月に新工場を稼働する。外部に委託していた倉庫を新工場に集約するなど、25年までに浜松地区の生産拠点の再編を完了させる。生産性を高めつつ物流ロスや拠点管理費を削減し、効率化を図る。
新工場では導線を改善するほか、フレーム溶接など内製化領域を拡大し、高効率生産ラインを構築する。職場環境を充実化して従業員の満足度を高めるほか、工場の二酸化炭素(CO2)排出量の削減を強化する。
テイ・エステックは既に、鈴鹿工場や埼玉工場、本社を建て替えるなど主要拠点を更新してきた。浜松工場は国内拠点で一番古い建物とされ、建物を更新することで効率化する。競争力を高めて新規顧客・新商圏の獲得につなげる。テイ・エステックの保田真成社長は「受注があれば新たなラインを立ち上げられるようにしている。顧客に覚悟を見せる」と意気込む。
- 2021年4月13日
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- 2021年4月12日
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中村超硬は、高品位なダイヤモンドワイヤ(DW)を低コストで生産できる新型DW製造装置「PHX―01」を開発したと発表した。
DW4本の同時生産が可能で、月6000キロメートルの生産能力がある。中国製の代表的なDW製造装置に比べ全長3分の1、全幅約8割とコンパクトながら、1台当たりの生産能力は1・5倍以上と高い。
2列×2系統で4本同時に生産するレイアウトを採用した。生産速度は中国製の製造装置の約2倍となる毎分40メートルで、独自の画像認識装置によるフィードバック制御でDWに固定する砥粒(とりゅう)数を列ごとに自動制御。4本すべてのDWを高品位かつ均質に生産できる。
また、小容量メッキ槽を採用し、ダイヤモンド砥粒使用量を中国製の製造装置の約3分の1と大幅に低減した。
ダイヤモンド砥粒の自動補充機能やメッキ液の給排液機能を搭載し、約9日間(2000キロメートル)の無人運転ができる。素線径30マイクロメートル(マイクロは100万分の1)までと細線化にも対応している。
- 2021年4月12日
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- 2021年4月9日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要7社の2月の受注実績は、前年同月比19・1%増の266億5600万円だった。中国を中心に外需の回復傾向が続いたことで、3カ月連続の増加となった。ただ内需は設備投資への姿勢が慎重で、今後も回復には時間を要しそうだ。
7社のうち芝浦機械を除く6社が前年同月比で増加となった。外需のみを見ると全社が増加で、外需が全体をけん引する構図が鮮明となっている。
牧野フライス製作所は総額が2019年2月以来2年ぶりの増加に転じた。中国で電機・電子分野の金型向けの受注が寄与し、外需も23カ月ぶりの増加となった。ジェイテクトも中国で自動車向けに円筒研削盤などを受注した。中国について「自動車と建設機械が好調を継続する」(ジェイテクト担当者)とみている。オークマは中国に加えて「米国で自動車や航空宇宙関連の受注があった」(マーケティング室)ことなどから外需が増加した。
ツガミは強みの中国のほか、アジアの一部で半導体関連向けに大口受注を獲得。「世界全体で調整期から脱した」(ツガミ幹部)と捉え、中国は「3月以降も引き続き好調を維持する」(同)と期待を寄せる。三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)は、台湾で電気自動車(EV)関連向けに歯車機械の大口受注があった。
外需が堅調な一方で、内需は6社が前年同月比減少となった。牧野フライス製作所は、2021年度の国の補助金に絡んだ引き合いは出ているものの「3月以降も大きな変化はないだろう」(業務部)と予想する。唯一、内需が増加となった三菱重工工機も「前月比では横ばいで、新規の設備投資には慎重な姿勢が見られる」(事業戦略推進室)とした。
- 2021年4月9日
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- 2021年4月7日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した2月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比36・7%増の1055億5300万円で、4カ月連続の増加となった。
中国を中心とする外需が牽引(けんいん)し、健全水準の目安とされる1000億円を2019年7月以来19カ月ぶりに上回った。日工会では「全体的な動きとしていい方向に進んでいる」とした。
内需は同4・8%減の304億6200万円で、27カ月連続の減少。依然低迷が続いているものの、2月は年度末前で弱含む例年の傾向などを踏まえると「健闘している」(日工会)と捉えられる。外需は同66・0%増の750億9100万円で、4カ月連続の増加。23カ月ぶりに750億円を上回った。好調を続ける中国のほか、北米などほかの地域でも伸びたと思われる。
- 2021年4月7日
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- 2021年4月2日
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牧野フライス製作所は、中大型の金型向け加工機の品ぞろえを拡充し、5軸制御立型マシニングセンター(MC)「V100S」を発売を開始した。従来の同MC「V90S」と比べて、サイズが約2倍の加工対象物(ワーク)を加工できる。自動車関連の金型の加工で課題だった仕上げ加工時間の短縮に対応する。価格は8900万円(消費税抜き)。年間45台の販売を目指す。
テーブルの大きさは2000ミリ×2500ミリメートル。最大ワークサイズは直径2000ミリ×奥行き2500ミリ×高さ1050ミリメートル。最大積載重量は15トン。コンパクトな主軸と回転・傾斜軸を採用した。高山幸久執行役員は「(MCの)対象領域を拡大し、お客さまの困りごとの解決策を示す」と述べた。
数値制御(NC)放電加工機「EDNC22」も発売した。大型で正方形の金型に対応する。価格は1億2800万円。年間10台の販売を目指す。
- 2021年4月2日
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- 2021年4月1日
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日本コーティングセンターは、愛知県岩倉市の新工場を完成した。投資額は約9億円。3月末から稼働を開始。既存の一宮工場が手狭になったため、新工場に一宮工場の施設を移して金型やホブ、ラック&ピニオンなどの表面処理を手がける。半導体関連の金型や大型プレス金型などの市場も開拓する。
新工場は「名古屋第1工場」。完成に合わせ一宮工場は名古屋第2工場に名称を変えた。新工場の敷地面積は約9000平方メートル。建物は約1800平方メートルの平屋建てで一宮工場から約1キロメートルの近隣に位置する。新工場には一宮工場の物理気相成長(PVD)コーティング装置3台を移すほか、窒化装置や測定装置を新規導入する。
まずは自動車関連向けの工具類や金型の表面被膜処理を手がける。同時に、これまで本社工場で手がけていた大型プレス部品用金型のPVDコーティングや半導体関連の金型の被膜、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)処理なども受注する。
西日本の主力工場と位置付けており、受注の拡大に応じて工場の増床も視野に入れる。2021年度(22年3月期)に新工場の売上高2億円を見込んでいる。一宮工場は、空いたスペースを使い納期短縮を目的としたラインの整備に着手する。
日本コーティングセンターはトーカロの完全子会社。PVD、DLC処理などプラズマを応用した表面処理技術を得意とする。
- 2021年4月1日
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- 2021年3月31日
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乗用車メーカー8社が発表した1月の世界生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比4・5%減の212万3654台となり、2カ月ぶりに減少となった。新型コロナウイルスの影響に加え、一部メーカーでは半導体不足による生産調整を国内外で実施したことが影響した。一方、2020年下期から好調な中国では、トヨタ自動車や日産自動車などが大幅に生産台数を伸ばした。
海外生産は同1・7%減の147万776台だった。米国では半導体不足でホンダやSUBARU(スバル)が生産調整を実施。ホンダが同29・2%減の7万2801台、スバルが同34・1%減の2万5578台だった。
中国では前年同月が春節(旧正月)休暇で稼働日が少なかったこともあり、各社とも大幅に伸びた。トヨタが同41・1%増の15万1363台。セダン「カローラ」などの販売が好調で、生産台数を引き上げた。日産もセダン「シルフィ」の台数増などで同31・0%増の13万5777台だった。ホンダも8カ月連続で前年同月を上回った。
国内生産は同10・1%減の65万2878台だった。全社が前年同月を下回った。ホンダとスバルは半導体不足による生産調整を主な減少理由とした。トヨタは物流オペレーションのトラブルによる部品の欠品により一部ラインが稼働できず、前年割れとなった。トヨタ自動車九州が降雪の影響で稼働調整をしたことも影響した。
- 2021年3月31日
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- 2021年3月29日
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日本特殊陶業は切削工具のサブスクリプション(定額制)サービスにレンタルプランを追加した。最長3カ月間のレンタルができる。解約もしやすくするなど手軽さを訴求し、多様なニーズに対応する。
小型自動旋盤のユーザー向けにツールホルダーを提供するサブスクリプションサービス「SUISUI SWISS(すいすいスイス)」で、課金1回のみで最長3カ月間の「レンタルプラン」を新たに設けた。
ツールホルダー1本の利用が可能。利用料はオープンだが、消費税抜きの価格は4600円程度から。
テスト利用などの需要を想定し、申し込んだ月の翌月1日以降から解約もできるようにした。既存プランは解約日に制限があった。
- 2021年3月29日
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- 2021年3月26日
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世界的に需給が逼迫(ひっぱく)し、新たな成長軌道である「スーパーサイクル」に突入したと言われる半導体。その熱い風は機械業界にも吹いている。半導体投資が活発化し、工作機械や機械要素部品などへの需要が急増。一方で、IT機器や自動車などとの半導体の奪い合いも懸念される。
「半導体製造装置メーカーからの引き合いが非常に強い」。DMG森精機の森雅彦社長は、半導体関連需要の旺盛ぶりを強調する。2020年12月期の受注額2797億円のうち電気・精密・半導体が占める比率は前期比7ポイント増の14%に大きく伸びた。子会社2社が開発する半導体向けのレーザースケールや自動検査装置も「絶好調で、しばらく大変忙しい」状態が続くと見込まれる。
オークマは「門型マシニングセンターや複合加工機から小型旋盤まで幅広い製品で引き合いが急増している。半導体関連向けではリーマン・ショック前に迫る活況」という。半導体製造装置の複数の部品サプライヤーから発注が集中し、コロナ禍に伴う休業を終了して増産対応をしている。
住友重機械工業は約110億円を投じて、半導体の製造工程で使われるイオン注入装置の新工場を愛媛県内に建設する。第5世代通信(5G)や人工知能(AI)の普及に向けて半導体市場が成長するとにらみ、生産能力を倍増。22年8月の稼働を目指す。米中貿易摩擦の影響が懸念されるものの、「最終的に半導体市場は伸びていく」とみている。
機械要素部品メーカーにも追い風が吹く。CKDは半導体製造装置に使われる電磁バルブの受注が好調だ。半導体向けが約3割を占め、空圧機器やセンサーを含む機器事業の20年10―12月期の売上高は248億円(前年同期比6・5%増)に拡大。21年1―3月期は248億円(同9・3%増)と、さらに伸びる見通しだ。春日井工場と、19年に完成した東北工場では一部で2直勤務を続けている。
日本トムソンも製造装置向けが好調な直動案内機器の増産を急ぐ。可能な限り早く、20年7―9月期比で少なくとも3―4割引き上げるとともに、さらなる供給量増加も視野に入れる。宮地茂樹社長は「生産が追いつかないほどの受注がある。大きな成長が見込める」と期待を隠さない。別の機械要素部品メーカーは「12月以降は中国をはじめ各地から受注が急増している」と指摘。少なくとも半年程度は需要が堅調に推移するとの見通しだ。
半導体関連需要が活況に沸く一方、「工作機械の生産に必要な部材が半導体製造装置に持って行かれている」(ソディックの古川健一社長)。ソディックでは生産に影響が出るほどではないものの、アクチュエーターなどが「足(調達期間)が長くなり始めている」という。
オークマは、工作機械のコンピューター数値制御(CNC)装置に使う半導体が「20年半ばから早めの調達に動いている」(広報担当者)。DMG森精機も工作機械用操作盤向けの半導体は「十分に確保できている」という。
現時点では各社とも調達面で生産に支障は出ていないようだ。ただ全体的な需要増に伴い、自動車やIT向けだけでなく機械装置に搭載する半導体も不足気味。急増する需要に供給が追いついていないとみられ、業界を超えた獲得競争が水面下で進んでいる様相だ。
- 2021年3月26日
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- 2021年3月25日
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日本工作機械工業会が発表した1月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比9・7%増の886億2700万円で、3カ月連続の増加となった。中国を中心に外需の回復傾向が続き、外需比率は6年9カ月ぶりに70%を上回った。2月も全体で緩やかな回復傾向が見込まれるものの、内需は足踏みの状態が続いていることなどから、回復の度合いには不透明さも漂う。
受注総額が850億円を上回るのも3カ月連続だ。外需は前年同月比が3カ月連続で20%以上の増加率となり、特に中国の回復ぶりが際立つ。中国は2カ月連続の250億円超えで、主要業種ではテレワーク関連需要などが好調な電気・精密が同4・3倍、自動車が同2・4倍とけん引した。このほかイタリアが同5・3%増と3カ月連続で増加し、ドイツは12カ月ぶりに25億円を上回った。
一方、北米は5カ月ぶりの150億円割れで、主要4業種の中で増加となったのは一般機械のみにとどまった。バイデン米新政権による増税への警戒感や新型コロナウイルス感染の状況などから、発注を控える向きが感じられる。
内需は同10・8%減の264億500万円で、26カ月連続の減少となった。緊急事態宣言の発出の影響や補助金の採択待ちによる買い控えなどが見受けられ、「受注水準は徐々に上がってはいるが、もう一伸びがなく、停滞している」状況だ。主要4業種では一般機械が同8・1%減の97億6200万円と、7カ月ぶりに100億円を下回るなど、全業種で減少となった。
今後も受注環境の改善が進むとみられるものの、日工会では「新型コロナの感染再拡大や半導体不足で減産が進む自動車産業の設備投資方針など、足元でうかがえるさまざまなリスクについても注意を払う必要がある」と指摘する。
- 2021年3月25日