-
- 2022年4月28日
-
日本工作機械工業会(日工会)が発表した2月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比31.6%増の1389億9800万円で16カ月連続の増加となった。内需、外需ともに好調を持続し、好不調の目安とされる1000億円を13カ月連続で上回った。2月は例年、中国の春節休暇の影響を受けるが、日工会は「比較的高い水準」との認識を示した。
内需は同60.4%増の488億5900万円で、12カ月連続の増加。前月比も10.6%増だった。通常は年度末の3月を見据えて2月は1月よりも下がる傾向にあることからも、「国内で需要はそこそこ動いている」とみられる。
外需は前年同月比20.0%増の901億3900万円で16カ月連続の増加。前月比は8.7%減と2カ月ぶりの減少となったものの、2カ月連続で900億円を上回った。
ウクライナ危機の影響について、日工会では「欧州向け需要の一部が先送りされるなどの影響が3、4月ごろに出てくる可能性はある」と指摘する。
- 2022年4月28日
-
- 2022年4月27日
-
ヤマハ発動機はロボットの開発・生産体制を強化する。開発では現在100人以上いる開発人員を数割増強し、搬送や省人化、自動化などの切り口で開発テーマを増やして製品のラインアップ拡充につなげる。生産については浜松ロボティクス事業所(浜松市北区)を2024年に拡張するとともに、自動組み立てラインを増やして生産効率を高める。
開発では工場内や工場の建屋間での部品や製品の搬送、ロボットに置き換えられる生産工程での自動化などをターゲットとする。自律移動ロボットやボルトなどを小分けするピッキングロボット、耐振動性も備えた全天候型ロボットアーム、7軸の協働ロボットなどを開発中で、近く製品化する方針だ。
ロボティクス事業部を中心に全社を挙げて開発に取り組む。生産技術部が開発した工程間無人搬送車など自社工場での使用目的で開発した製品で需要が見込めれば製品化する。
浜松ロボティクス事業所は延べ床面積を現在の約6割増の約8万2000平方メートルとし、生産面積は同8割増に広がる。20年後半から回復してきた需要に応じるのが精一杯の状況で「(拡張決定を)1年早くやりたかった」(日高祥博社長)とするほどで、生産増強を急ぐ。
自動組み立てラインは既存のラインより細かい部品を扱って組み立てるなど高性能化した設備を導入し、自動化率を高める。
ヤマハ発はロボティクス事業と、電動アシスト自転車を手がけるSPV事業を成長事業と位置付ける。成長事業全体で21―24年の売上高成長率について18―21年比5ポイント増の19%を目指す。
- 2022年4月27日
-
- 2022年4月26日
-
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2月の新車販売台数は、前年同月比18・0%減の35万4668台で、8カ月連続の前年割れだった。世界的な半導体不足が続いているほか、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染急拡大により、各社が工場の一時停止や生産調整を実施した点が響いている。同14・2%減だった1月と比べ、マイナス幅は拡大した。21年度の新車販売台数は3年連続で前年度を下回る見通しだ。
2月の登録車の販売台数は同18・6%減の21万3699台だった。6カ月連続の前年割れとなり、直近20年では過去最低だった。「需要面ではなく、生産での半導体不足による納期遅れの影響が大きいのではないか」(自販連の担当者)。
軽自動車の販売台数は同17・0%減の14万969台で、9カ月連続のマイナスとなった。1998年10月に現行の軽自動車規格となって以来、2月として最も少なかった。全軽自協の担当者は「需要は好調だと聞いている。特に改良を実施したモデルの販売は伸びている」と話した。
現在も半導体などの部品不足やコロナ禍が引き続き足かせとなっているほか、3月1日にはトヨタ自動車やダイハツ工業、日野自動車が、サプライヤーがサイバー攻撃を受けた影響で国内の全工場を停止した。
需要は堅調な中、生産面でのブレーキが痛手となっている。
- 2022年4月26日
-
- 2022年4月25日
-
ジェイテクトは、工作機械で主力の円筒研削盤を一新すると発表した。得意の高精度・高機能機に加え、価格を抑えた普及タイプ「B」など全5タイプを提供する。第1弾で加工対象物(ワーク)直径が100ミリメートル以下の小型「1シリーズ」を4月1日に発売した。中型、大型も追加し、年間全体で600台の販売を目指す。競争力を高め主力のエンジン部品向けに代わる新需要を開拓する。
生産ロットが多い順に高生産性「R」、高汎用性「S」、B、熟練加工を自動化する「G」、超高精度「L」の5タイプを提供。各タイプの中型「3シリーズ」を2022年秋、大型「5シリーズ」を23年に投入する。
研削抵抗を減らし消費電力を1割減らす新砥石(といし)を採用。非加工時間の暖機運転を最小化、サイクルタイムの25%減などで全体を省エネルギー化した。
変形と熱変位を同時解析する新技術も採用した。8時間連続時の寸法精度保証をプラスマイナス1・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と従来機の10倍に高めた。
- 2022年4月25日
-
- 2022年4月22日
-
ヤマザキマザックは2次元ファイバーレーザー(FL)加工機の主力を、FLが苦手とされる厚物の加工力を高めた新シリーズに今後1年かけて刷新する。第1弾として出力15キロワットで厚さ50ミリメートルのステンレスやアルミニウムを切断できる「オプティプレックス3015ネオ」を発売した。シリーズで年間200台の販売を目指す。すべてFL化したレーザー加工機の競争力を高める。
3015ネオは最大加工寸法が1525ミリ×3050ミリメートルで、消費税抜きの価格は1億6440万円から。今後出力3キロ―13キロワットタイプを順次追加し全10タイプを提供する。
FLは二酸化炭素(CO2)タイプに比べ消費電力が数分の1だが、照射レーザーの直径が3分の1程度と小さい。溶けた材料が裏面に抜けにくく加工厚に限界があった。ヤマザキマザックはネオのため、レーザーの直径を最大70倍に拡大しエネルギー分布も自動調整できるシステムを完成した。
これにより加工対象物(ワーク)の材質と厚さの設定だけで、加工時間短縮と品質を両立する最適の直径とエネルギー分布を機械が自動で制御する。実証では従来のFL機と比べて最大で、加工可能板厚が1・7倍、加工速度が2・5倍、加工断面の直角度の精度が5倍向上した。
同社はカーボンフットプリント(生産から使用、廃棄までの一生分のCO2排出量)で2030年に10年比50%削減を目標とする。強化中のレーザー加工機ではCO2タイプの受注をすでに停止した。FL機をCO2に対抗できるネオシリーズに切り替え市場を深掘りする。
- 2022年4月22日
-
- 2022年4月20日
-
タンガロイは、ツーリングシステム「タング・キャップ」に小型旋盤に対応するC3、C4サイズを大幅に拡充した。価格は代表型番の「C3ACLNR22040―12N」が3万3550円(消費税込み)。計54製品をそろえ、初年度1500万円の販売を見込む。
小型旋盤に対応する突き出し長さが短いボーリングバー用サイドロックホルダーや、回転主軸に使うコレットチャックホルダーなどを設定。高圧クーラント給油仕様のアイテムもそろえ、切りくず処理が難しいインコネルなどの難削材加工にも向く。
タング・キャップは、ポリゴン・シャンク・カップリング(PSC)互換のポリゴンカップリングを備えたツーリングシステム。同一工具交換時の刃先繰返し位置精度でプラスマイナス0・002ミリメートル以内を実現している。
- 2022年4月20日
-
- 2022年4月19日
-
浅沼技研は、自社製品の3次元測定機精度検証用ゲージの中で最も小さい「クォリティーマスターS」を開発した。小型の3次元測定機向けで、マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位で精度を管理できる。8月発売予定で、価格は50万円(消費税抜き)。月30台の販売を目指す。
中小の製造現場で数多く使用されている小型の3次元測定機に載せて使えるよう、従来機よりも大幅にサイズを小さくした。寸法は直径80ミリ×高さ137ミリメートルで、重さは2・9キログラム。サイズを小さくしたことで価格も下がり、より導入しやすくなった。
応力集中の少ない円筒形状で剛性を確保。材料に温度変化に強く、経年劣化の少ない低熱膨張鋳鉄を採用した。熱膨張係数は1度C当たり1マイクロメートル。小さいものの、スタイラス(測定子)の当たる圧力で動かないだけの重量は確保している。
浅沼技研の「クォリティーマスター」シリーズは、日常的に3次元測定機の精度を点検するためのゲージ。毎日5分、測定データを収集することで、3次元測定機の不具合を早期に発見できる。
同社は、同シリーズの校正事業者として米国立標準技術研究所(NIST)よりNVLAP認定を取得している。そのため同シリーズは海外向け製品の精度保証にも利用できる。今回開発した「同S」も8月に認証取得の予定で、取得後に日米同時発売する。
- 2022年4月19日
-
- 2022年4月15日
-
タンガロイは、ヘッド交換式ドリル「ドリル・フォース・マイスター」に、L/D(工具突出長と工具径の比)が8仕様のボディー(写真)を追加し、発売した。高精度な深穴加工と長突き出し加工に対応する。価格は代表型番の「TIS260F32―8」が9万4600円(消費税込み)。初年度500万円の販売を見込む。
切りくず排出性と剛性を両立した溝形状を採用し、幅広い被削材で安定加工が可能。またヘッドとボディーの接触面を広く確保した独自クランプ機構により、迅速で強固なクランプが可能で、高い穴径精度と工具の長寿命化を実現する。
同ドリルは、独自の非対称V字形状クランプを採用しており、直径20ミリ―41ミリメートルの大径穴開け加工に対応する。
ドリルヘッドは交換式のため、常に新品状態の切れ刃を使用できる。寿命のバラつきが最小化され、高い寿命設定が可能となる。
- 2022年4月15日
-
- 2022年4月14日
-
大見工業は、2024年夏の完成をめどに、本社工場を新築、移転する。現本社近くに用地を取得した。主力の自動車や航空・宇宙産業向けの精密切削工具と、機械・工具のセットアップ事業の生産効率化を図る。現本社工場が老朽化していることから、震災など事業継続計画(BCP)対策としての狙いもある。
安城市に約9000平方メートルの用地を取得した。工場は2階建てで、延べ床面積約6600平方メートル。新工場では設備レイアウトを抜本的に見直し、生産工程を整流化する。大見工業は1930年に東京で創業し、43年に現在地に移転。以降、近隣用地を取得し段階的に工場を増築してきた経緯から、一部生産工程が非効率になっている。
さらに近年は耐震対策に取り組んできたが、耐震検査の結果、生産への制約や補強工事に多額な費用がかかることが分かった。このため「補強工事を続けるより国際競争力のある工場を一から建設した方が良い」(大見社長)と新工場建設を決断した。
同社はホールカッターなどの一般汎用工具と、自動車や航空機産業向け精密工具の両方を製造する。生産効率化とリスク分散を狙いに、2012年に国内2カ所目の拠点となる島根益田工場(島根県益田市)を稼働。刷新する本社工場との国内2工場体制で事業拡大を目指す。
- 2022年4月14日
-
- 2022年4月13日
-
ノリタケカンパニーリミテドは2022年10月をめどに工業機材のBツーC(対消費者)向け汎用品を扱う子会社2社を統合する。オフセット砥石(といし)大手の日本レヂボン(大阪市西区)と研磨布紙のノリタケコーテッドアブレーシブ(愛知県みよし市)の経営資源を集中し、汎用品事業の拡大を狙う。ノリタケが手がける自動車メーカー向け砥石など特注品と同等の事業規模を目指し、工業機材全体の競争力強化につなげる。
統合新会社の詳細は今後詰める。統合後、ノリタケコーテッドアブレーシブの研磨布紙を日本レヂボンが持つ汎用品の販売網を生かして拡販するなど相乗効果を狙う。
また、ノリタケは研磨布紙を手がけるタイの関連会社「サイアムコーテッドアブレーシブ」の子会社化を検討する。現在の出資比率は40%。24年度までに追加出資を検討する。日本レヂボンのタイ子会社「ダイヤレヂボン」との連携を強化し、主に新興国向けで汎用品の拡販につなげる。
汎用品は工業機材事業の売上高のうち35―40%を占める。今後、汎用品を伸ばし、同6割前後の特注品との売上高の割合で半々を目指す。特注品と汎用品を同等の事業規模に拡大することで工業資材全体の競争力を高めたい考え。
ノリタケは14年に工業機材の商品群拡充を狙い、日本レヂボンを子会社化。21年6月に完全子会社化した。
- 2022年4月13日
-
- 2022年4月12日
-
OSGは精密機器部品や自動車部品向けに需要が拡大している3ミリメートル径以下の小径超硬ドリルの生産能力を倍増する。3月にかけて「NEO新城工場」に生産設備を導入する。2022年中に予定していた投資計画を前倒す。21年12月にスタートした新中期経営計画で微細精密加工向け工具の販売拡大を掲げており、その布石とする。
半導体やロボット、医療関連など国内外のさまざまな分野で小径ドリルの需要が拡大。生産工場のNEO新城工場に21年末に4台、22年3月までに2台の生産設備を追加して増産体制を整える。新型コロナの影響などで設備の納期が長くなっていることも考慮し、投資計画を前倒した。
新中計では3ミリメートル径以下のタップとドリル、6ミリメートル径以下の超硬エンドミルを微細精密加工向け工具と定義する。
今後、タップを生産する八名工場(同)、超硬エンドミルを生産する大池工場でも設備更新や生産工程の改善により、微細精密加工向け工具の生産体制を強化。微細精密加工向けの売上高比率を21年11月期実績の16%から30年に30%に引き上げる。
- 2022年4月12日
-
- 2022年4月11日
-
タンガロイは、「NS」形3次元チップブレーカー付き多結晶ダイヤモンド(PCD)インサート(刃先交換チップ)を発売開始した。アルミニウム合金や銅合金などの被削材でも切りくずを短く分断でき、切りくずトラブルによる機械停止や、切りくず処分に要する時間を大幅に削減できる。
計10製品で構成。価格は代表型番の「1QP―CCGT060204―NS DX110」が9790円(消費税込み)。初年度3000万円の販売を見込む。
微小な切り込みから最大2ミリメートル程度まで、幅広い切り込み量に対応できるようにブレーカーを設計。荒加工から仕上げ加工まで対応し、工具集約と生産性向上につなげられる。またPCD材種には、刃立ち性に優れ、安定した高品位の加工面を実現する「DX110」を設定した。
- 2022年4月11日
-
- 2022年4月8日
-
乗用車メーカー7社の2021年4―12月期連結決算が出そろい、ホンダや日産自動車など4社が22年3月期連結業績予想で営業利益または営業損益を上方修正した。販売奨励金の抑制や為替の円安の追い風と、半導体不足に伴う生産制約や原材料の高騰といった逆風が吹く事業環境は各社に共通する。これらプラスとマイナスの要因をどう見積もるかで予想が分かれる形となり、世界生産見通しを引き下げたトヨタ自動車など2社は営業利益を据え置いた。
マツダは通期の営業利益見通しを従来予想比170億円引き上げた。毛籠勝弘取締役専務執行役員は損益分岐点の低下など「経営基盤の強化が着実に進んだ」と評価した。
北米事業の改善などでホンダも営業利益を同1400億円上方修正。販売奨励金が北米で21年10月以降、通常の半分の1000ドル(約12万円)からさらに10%強減少する。日産や三菱自動車は営業損益をそれぞれ同300億円、同100億円引き上げた。
トヨタは販売増などで21年4―12月期の営業利益が過去最高を更新。通期の営業利益見通しの9割以上に達するが従来予想を据え置いた。要因は新型コロナウイルス感染拡大や部品調達の停滞。生産台数見通しを従来予想比50万台引き下げた影響で販売台数の減少を織り込む。
SUBARU(スバル)も生産制約による販売減で、営業利益見通しの下方修正を余儀なくされた。
一方、スズキは生産台数見通しを従来予想比約24万台、三菱自は販売見通しを約2万台上方修正した。スズキはインドで生産する輸出車両を中心に半導体不足の影響を受けない車種が多く「台数をキープできた」という。
足元では燃料や原材料価格の高騰が、各社の業績を圧迫する。トヨタは資材の高騰が通期で営業利益を6300億円下げると見込み、「過去に例がないレベル」(同社担当者)と身構える。
- 2022年4月8日