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- 2024年4月15日
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エンシュウは中国・青島市の工場で、主軸40番台の横型マシニングセンター(MC)の生産開始について検討を始めた。早ければ2024年中にも始めたい考え。「基本的に地産地消」である中国市場に向けて、現地生産によりコスト競争力向上やリードタイム短縮を図ることで、市場を深耕する。
エンシュウは中国で主軸30番台と40番台の立型MCを生産しているが、同型機種は現地メーカーとの競争が激しくなっている。ただ横型MCは現状でも日本製に優位性があると見て、現地生産の検討を進める。
中国では自動車メーカーが自前で工作機械や周辺装置をシステムアップする事例が増えており、エンシュウが得意とする部品の量産加工用ラインの受注が伸び悩んでいる。そのため自動車業界向けであっても、ライン一括以外の商談を増やすために機械単体の製品群の拡充が必要になっていた。
横型MCの現地生産に伴い、日本国内と同様に汎用機の販売体制も強化する。
中国に限らず市場性や価格帯を考慮してタイやベトナムの工場の活用を進める。22年に発売した小型MC「セービングセンタ」シリーズの2機種は、23年10月に日本からタイ工場での生産に切り替えた。今後タイ工場は拡張も視野に入れる。
一方で、5軸加工機などの付加価値の高い商品は引き続き日本国内で生産する。
- 2024年4月15日
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- 2024年4月12日
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ニデックマシンツールは、門型5面加工機用アタッチメントの一つで、小型ながらも高速加工が可能なユニバーサルヘッド(UH)を開発した。全体設計を見直したことで、体積を同社従来品比約20%縮小。工具と加工対象物(ワーク)がより接近でき、高品位の仕上げや高効率加工が可能となる。鋳物の重切削から金型高精度仕上げまで、幅広い加工の自動化と省人化につながる点を訴求し、拡販する。
従来のUHでは体積が大きいために工具がワークに近づけず、対応可能な加工の工程や精度に制限があった。
新開発のUHは、全長655ミリ×幅490ミリ×奥行き306ミリメートル。
工具を取り付ける傾斜軸の突き出し部分を長くして主軸の剛性も高めた。これにより、短小工具も長尺工具も使えるようになり、荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工に対応できる。
またワーク内部を加工する際、その側面にUHが220ミリメートルまで接近できる設計とし、小型や薄型のワーク、奥深い角部の細かな加工も実現した。
主軸回転速度は最大毎分6000回転、主軸出力は15キロワット、主軸最大トルクは341ニュートンメートル。各軸の割り出し時間の高速化やアタッチメントの剛性を高めたことなどにより、加工時間の短縮、生産性の向上を図った。
- 2024年4月12日
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- 2024年4月10日
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不二越は主力製品の一つである切削工具の生産能力を増強した。米国子会社のナチツールアメリカに、約20億円を投じて新たな生産設備を導入した。高精度・長寿命を特徴する超硬ドリルの生産能力を従来比約4倍に高めた。航空機関連分野をはじめ、現地での旺盛な超硬ドリル需要を取り込む。
研削盤やコーティング炉などの設備を導入し、2023年12月に稼働を開始した。
米国では航空機や住宅・インフラ、電機・電子の需要増加に伴い、航空機や建設機械、半導体製造装置などの部品加工に使われる超硬ドリルの需要拡大が見込まれる。
そのため「アクアREVOドリル」など売れ筋の超硬ドリル商品の現地での生産能力を増やし、速やかに供給できる体制を構築。短納期化により、シェア拡大を狙う。
不二越は24年11月期連結業績予想で、工具事業の売上高として前期比1・3%増の345億円を計画する。切削加工時に発生するバリを極小化し、バリ取りの二次加工が不要な「バリレスシリーズ」をはじめとする切削工具の拡販により、計画達成につなげる方針だ。
- 2024年4月10日
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- 2024年4月9日
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FINESYSTEMは、大型の鋳鉄鋳物やアルミニウムダイカスト品のバリ取りに特化したロボットシステムを開発した。強固なバリを除去するため、同システム用に高トルクのスピンドルを内蔵したアタッチメントと工具ホルダーを開発し、搭載。電気自動車(EV)部品への応用が見込まれる大型のアルミダイカスト「ギガキャスト」製品への適用も視野に入れる。
開発したアタッチメントは、装着した工具がバリの形状に合わせて追従して動く独自の「エアフロート機構」を搭載。加工対象物(ワーク)を削らずにバリだけを取り除く。ロボットティーチングの簡略化も可能。スピンドルの回転数は毎分最大1万5000回転。ホルダーは工具の固定機能と自動交換機能を備える。
大型の鋳物のバリ取り工程は一例として、プレス機で不要部をせん断加工した後、作業者がハンドツールで処理する。
同アタッチメントを用いたロボットシステムであれば、これら一連のバリ取り工程を工具交換しながら集約可能。丸鋸で切断、ダイヤモンドホイールやエンドミルでの粗引き、ロータリーバーでの仕上げまでを完結する。
想定するワークは、鋳鉄が産業機械用フレームや自動車・建設機械用駆動部品などで、アルミはEV用車体部品など。ユーザーの反応を見て、専用機への搭載や標準仕様のロボットセルの開発も進める。
- 2024年4月9日
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- 2024年4月8日
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MOLDINOは、高硬度鋼加工用高送りラジアスエンドミル「エポックハイハードラジアス」シリーズに、刃径が1ミリメートル未満の荒加工用小径エンドミル「EHHRE―TH3 mini」を追加して発売した。冷間鍛造金型や小型精密金型などの高硬度鋼を高能率加工できる。
独自の高剛性設計を採用した。高硬度鋼の荒加工ではボールエンドミルなどと比べて削り残しを少なく、早く工具を送ることができる。燃料電池セパレーター向け金型など高硬度鋼を活用した小型精密金型での活用を見込む。
刃先が0・5ミリ―0・8ミリメートルで18アイテムを展開する。また同シリーズの「EHHRE―TH3」では、刃先が1・5ミリメートルの4アイテムも追加して発売した。
同シリーズに刃先が1ミリメートル未満の仕様を追加するなど品ぞろえを拡充し、高能率荒加工需要を取り込む。
- 2024年4月8日
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- 2024年4月5日
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乗用車メーカー8社が発表した2月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比7・6%減の190万9747台で、2023年1月以来13カ月ぶりの減少となった。国内ではダイハツ工業や豊田自動織機の認証不正問題、能登半島地震による部品調達の遅れ、海外では中国の春節(旧正月)休みによる工場稼働日の減少と競争の激化といった影響を受けた。世界生産台数はスズキを除く7社が前年同月を下回った。
トヨタ自動車は世界生産が14カ月ぶりに前年同月を下回った。国内生産はダイハツと豊田自動織機の認証不正の影響で前年同月比12・9%減。海外は中国が春節休みと競争激化で同41・5%減の7万545台となったが、欧州の生産が回復したほか北米も堅調だったため海外生産全体では2月として過去最高だった。
ホンダは能登半島地震による部品調達の遅れにより国内生産が同15・8%減、中国の生産が同49・2%減となり、6カ月ぶりに世界生産を減らした。日産自動車は中国やタイ、アルゼンチンなどで海外生産が減少し、世界生産は5カ月ぶりに前年同月を下回った。
認証不正による出荷停止の影響が大きかったダイハツは、国内生産が同91・7%減、国内販売が同82・0%減となった。
世界販売はトヨタが国内と中国の減少などで同6・9%減の71万9630台となった。一方、ホンダは同5・5%増の28万3591台、日産は同8・4%増の28万7493台。両社とも国内、北米、欧州が堅調で、7カ月連続で前年同月を上回った。
スズキはインドの生産が2月として最高となり、国内の新車効果もあって、世界販売が2月として過去最高の同11・5%増の28万8140台だった。
- 2024年4月5日
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- 2024年4月4日
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ミスミグループ本社はオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」において、角物切削加工の研削加工およびバフ研磨の自動見積もりを始めた。機械部品の加工方法として需要の高い表面加工方法を自動見積もりの対象に加えることで、顧客の利便性向上につなげる。
機械部品は研削加工や、バフと呼ばれる研磨道具を用いてワーク(加工対象物)表面を滑らかにするバフ研磨を実施することで精度を高められる。従来はメビーを通じて部品加工を実施後に、研削加工などは別途外注する必要があった。それを今回、見積もりから発注までを一気通貫で手配できるようになり、幅広いシーンで活用できるようにした。
ミスミグループ本社は難易度の高い高精度品の自動見積もり機能の新規開発や、生産体制の強化を実施することで今回のサービス提供を可能にした。
- 2024年4月4日
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- 2024年4月2日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した2月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比8・0%減の1142億800万円と、14カ月連続で減少した。前月比は2・9%増で2カ月ぶりの増加。日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は「依然として緩やかな調整局面の中で、横ばい気味に底堅く推移している」との見方を示した。
地域別の受注額は中国が前年同月比22・4%減の228億1900万円だった。14カ月連続で前年割れとなったが、4カ月連続で220億円を超え底堅さも見られた。2月中旬の春節(旧正月)時期を踏まえた1―2月期では前年同期比14・8%減だった。
稲葉会長は中国の受注状況について「一部会員から底入れしつつあるのではとの見方が示されている」と述べた。一方、「3月上旬の(中国の国会に当たる)全国人民代表大会を終えても本腰の入った政策のテコ入れが感じられず、停滞感が払拭できていないとの意見もある」とし、まだら模様との認識を示した。
米国を中心とする北米は前年同月比10・1%増の256億4500万円と3カ月ぶりに増加。伸び率では5カ月ぶりに2ケタを超えた。業種別では航空機・造船・輸送用機械が同51・8%増の47億円と好調な一方、自動車が同25・7%減の22億円。稲葉会長は電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、ガソリン車の需要が入り混じり「北米の自動車関係は少し計画の見直しを迫られているのではないか」とした。一方、インドは自動車で大型受注が続くなどして、同93・5%増の51億5900万円だった。
同日発表した4―6月期の工作機械受注予測DI(「増加」と答えた企業の割合から「減少」と答えた企業の割合を引いた値)は、1―3月期から11・0ポイント改善のマイナス8・2となり、2023年終盤に高まった先行きへの懸念は緩和されたようだ。稲葉会長は「受注が底を打っていると感じる会員が非常に増えたことを表している」との考えを述べた。
- 2024年4月2日
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- 2024年3月29日
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タンガロイは、直角肩加工用カッター「ドゥー・レック」シリーズに、低抵抗の「ML形」チップブレーカーと4種類の材種を追加して発売した。ステンレス鋼や耐熱合金の加工などで高い切削性能を発揮する。
切り込みが最大16ミリメートルの18サイズのチップブレーカーにML形を設定。シャープな切れ刃で加工時の発熱を抑えられる。長い突き出しでの加工でも、ビビりを抑え安定した高能率加工ができる。
材種では、鋼加工に適した物理気相成長(PVD)コーティング材種「AH3225」や、ステンレス鋼加工に適したPVD材種「AH3135」、耐熱合金や鋳鉄に適したPVD材種「AH8015」、鋳鉄の高速化工に最適な化学気相成長(CVD)コーティング材種「T1215」を追加した。
- 2024年3月29日
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- 2024年3月27日
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紀和マシナリーは、鉄系金属や難削材の重切削を狙った主軸40番の横型マシニングセンター(MC)「KH―4200kai」を開発し、市場投入した。2020年に発売した横型MC「同4100kai」を進化させ、サイズを同程度に維持しつつ対応加工対象物(ワーク)サイズの拡大や加工効率の向上など全体的に能力を高めた。
ストロークは同4100kaiに比べてX軸が50ミリ増の560ミリ、Y軸が150ミリ増の660ミリ、Z軸が50ミリ増の560ミリメートル。送り速度も毎分80メートルから90メートルに高め、サイクルタイムの短縮を実現した。
また、B軸のクランプ力を2900ニュートンメートルから4500ニュートンメートルに引き上げ、回転速度も毎分37回転から75回転に高めた。機体剛性も改善し、切削能力は毎分234平方センチから440平方センチメートルに向上した。
ワークは直径630ミリ×高さ920ミリメートル、重量500キログラムまで対応。主軸の回転速度は毎分1万2000回転、トルクは140ニュートンメートル。2枚の自動パレット交換装置(APC)、収納本数40本の自動工具交換装置(ATC)、容量300リットルのクーラントタンクを標準で装備する。オプションでAPCを5枚、ATCを60本に増設可能。主軸も毎分1万5000回転、166ニュートンメートルに変更できる。
紀和マシナリーの主要顧客は海外の中小企業。中でも北米や欧州が半分以上を占める。現地ディーラーから「ラインアップにスペックの高い機体がほしい」という要望があり、新機種を開発した。
- 2024年3月27日
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- 2024年3月26日
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C&Gシステムズは、2次元(2D)・3次元(3D)融合型の金型向けコンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)システム「エクセスハイブリッドツー」の最新版「V9・1」を開発し、2月に発売開始した。人工知能(AI)を活用し、膨大なデータから類似形状の製品モデルの検索などが可能。予想工数の見積もりや工程計画作成に迅速に対応できる。
深層学習(ディープラーニング)の手法を使い、AIにデータを学習させることでパソコンなどに保存した膨大な既存データの中から製品データを抽出する。
抽出データは類似性の高いモデルから順に候補が表示されるため、ユーザーは流用性が高い製品を素早く特定できる。
同社製工程管理システム「アイク」と併用することで、過去に製造した類似形状部品の受注情報などをデータベースから簡単に入手可能。製造工程の進捗(しんちょく)もリアルタイムで把握できるため、製造プロセス全体の効率化が見込める。
- 2024年3月26日