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- 2022年3月7日
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日本精工は、工作機械のスピンドル向けに「高信頼性単列円筒ころ軸受技術」を開発したと発表した。
グリース潤滑での慣らし運転時間を一般的な「外輪案内方式」の軸受に比べ、最大約7割短縮できる。スピンドルの組み立てや慣らし運転など作業負荷低減と信頼性確保を両立する。2021年度以降の早期量産を目指す。
マシニングセンター(MC)のスピンドルは円筒ころ軸受が使われている。同軸受は保持器が外輪側にある外輪案内方式と、ころ側にある「ころ案内方式」の2種類がある。外輪案内方式は耐久性が高い一方、組み立て時のグリース慣らし時間が長く、オイルが異常昇温しやすい。ころ案内方式は同慣らし時間が短いが、耐久性は低い。従来は保持器の破損を防ぐ観点から外輪案内方式が一般的だった。
同社はころ案内方式を改良。保持器の破損を防ぐため、保持器の形状や材料を最適化した。余剰なグリースの排出性を向上し、慣らし時間を短縮する。工作機械を使用しながらオイルを供給する「オイルエア潤滑」でも余剰な潤滑油を排出し、異常昇温を防ぐ。
- 2022年3月7日
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- 2022年3月4日
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三井精機工業は1月から2月にかけて、埼玉、名古屋、大阪の全国3カ所で新製品発表会を開催した。
水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサや屋外設置型コンプレッサの新型機などを展示。
今年発売予定の水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサ「i‐14000XⅡ」の出力15kWを初披露。
昨年には出力22kW、37kWを発売し、近年のクリーンエア需要の高まりに対応するために、製品ラインアップを強化している。
また、昨秋に発売した新製品の屋外設置型「ZgaiardSKY」の出力22kWも展示する。
屋外設置型はこれまで、出力55kW、75kWと大型機種のみのラインアップだったが、昨夏に出力37kWを発売し、シリーズを拡充。
より幅広いニーズへの対応が可能になった。その他、インバータ式コンプレッサなども展示。
- 2022年3月4日
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- 2022年3月2日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要7社の2021年(暦年)の工作機械受注実績は、前年比71・7%増の4369億3700万円となり3年ぶりに増加した。コロナ禍からの経済活動再開に伴い、製造業の設備投資が拡大。中国が高水準を維持し、欧米や日本も回復の動きが広がった。22年は部品不足や米中対立などの懸念材料が残るものの、国内外で引き続き旺盛な需要が見込まれる。
全社が総額、国内、輸出の全項目で増加となった。総額ではツガミが過去最高を更新。「自動車をはじめ、幅広い業種で需要が高まった中国向けがけん引した」ほかインドも伸びた。牧野フライス製作所は「中国に続いて欧米や日本も回復してきた」ことで前年比2倍となった。
22年の市場予想は、日本工作機械工業会(日工会)が年間受注高を21年比約1100億円増の1兆6500億円に設定している。オークマは半導体製造装置のほか電気自動車(EV)を含めた自動車関連向けなどの需要増加を見込み、「22年も今くらいの水準がしばらく続く」と見通す。中国市場は景気減速などが懸念されるが、ツガミ幹部は「引き合いがまだ強く、底堅い」と分析する。
また日本電産マシンツールは「今後、補助金採択による国内の動きにも期待したい」としている。
21年12月単月の受注額は前年同月比60・5%増の436億6000万円で13カ月連続の増加となった。OKKと牧野フライス製作所は、ともに海外向けの受注拡大により総額が同2・1倍に伸びた。
牧野フライス製作所は米国で自動車のほか半導体製造装置や医療関連、中国も自動車や機械部品が好調で、両市場ともに「想定を上回る水準が続いた」。OKKは「米国で自動車や一般機械を中心に、航空宇宙も含め需要は堅調」で、輸出が大幅に増加。ジェイテクトも北米で自動車向け受注が増加し、輸出が同2・4倍となった。
- 2022年3月2日
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- 2022年3月1日
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トヨタ自動車が2021年の世界販売台数で、2年連続の世界首位となることが確実になった。20年に2位だった独フォルクスワーゲン(VW)が公表した21年の販売実績は前年比4・5%減の888万2000台で、トヨタの同年1―11月の販売実績がこれを上回った。半導体の調達力など、コロナ禍でのサプライチェーン維持力が差をつけた。
トヨタの21年1―11月の販売実績は前年同期比12%増の956万2000台(ダイハツ工業、日野自動車を含む)だった。部品や半導体不足はあったが、豊田通商、デンソーなどのグループ企業と連携した調達力の強さや、在庫の積み増しなどで最小限に抑えた。一方、VWは電気自動車の販売は倍増したが、半導体不足による減産影響が大きかった。
- 2022年3月1日
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- 2022年2月28日
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栄工舎は、金属3Dプリンターを使い母材にハイス鋼の刃先を金属結合させて切削工具を製造する新技術「エコカッター(仮称)」の試作に成功した。円筒状の炭素鋼表面にハイス鋼の層を造形し、切削刃を加工した。切削工具をハイス鋼から削り出す一般の方式に比べ、母材のコストを大幅に抑えられる上に、刃が摩耗した場合に再生できる。さらに性能を高め、工具にハイス鋼の刃先だけを融合する技術開発を目指す。
エコカッターは栄工舎の新潟工場とにいがた産業創造機構が共同研究の一環で試作した。直径50ミリメートルの炭素鋼の円筒状の母材に厚さ3ミリメートルのハイス鋼の層を造形。新潟県工業技術総合研究所が持つダイレクトエナジーデポジション(DED)方式の3Dプリンターを活用し、レーザーを照射しながらハイス鋼パウダーを供給して層を造形・結合させた。そこからNC加工機で14枚刃を切り出した。
試作したのは工作機械用のフライスカッター。刃先部分の検査では亀裂や気泡などの問題はなく、硬度も通常より高いHRC(ロックウェル硬さ)66を測定した。切削工具として使用可能なレベルという。ただ、現段階では使用時の寿命が明確ではないほか、金属組織をさらに向上させる必要がある。
性能検証を継続するとともに、金属組織を高める放熱処理方法の確立を研究する。今回はハイス鋼層を造形した後に、切削刃を切り出したが、DED機能を持つ5軸加工機を使えば切り出した工具にハイス鋼の刃先部を融合させられる。
切削工具用のハイス鋼は炭素鋼より数倍高価。エコカッターを実用化できれば原材料費を大幅に抑えられる。
- 2022年2月28日
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- 2022年2月25日
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米航空機大手ボーイングの2021年の受注数が欧州同業エアバスを上回り、首位を奪還したことが公表された統計で明らかになった。納入数ではエアバスがトップを維持した。
キャンセルや変更を考慮した21年の純受注は、ボーイングが535機。受注全体では909機だった。
これに対し、エアバスの純受注は507機で、受注全体では771機と20年のほぼ2倍だった。
航空機メーカーは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を主な理由として減産した。新たなコロナ変異株「オミクロン株」をめぐって世界的に懸念されているものの、今では中距離旅客機や貨物輸送機の需要が高まっている。
21年のボーイングの納入は340機と、アナリスト予測とおおむね一致。20年の157機から増えたが、380機を納めた19年の水準を下回った。18年は過去最高の806機だった。
エアバスの納入は611機。3年連続で首位だった。
ロックダウン(都市封鎖)に伴ってネット通販が拡大する中、ボーイングは需要が膨らむ貨物機の販売で圧倒的優位に立ち続けている。新規生産受注は84機と、過去最高だった18年の83機を上回った。
- 2022年2月25日
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- 2022年2月22日
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日本工作機械工業会が発表した2021年の工作機械の年間受注実績は、前年比70.9%増の1兆5413億4400万円で3年ぶりの増加となった。1兆5000億円を上回るのも3年ぶり。20年から引き続き中国市場が堅調に推移した上、経済活動の本格再開に伴って欧米や日本でも設備投資の動きが拡大した。
内需、外需ともに3年ぶりの増加。日工会では「部品不足などの問題がある中で活発な受注がなされた」(調査企画部)としている。内需は同57.3%増の5104億6800万円。補助金による押し上げ効果などで3年ぶりの5000億円超え。外需も同78.5%増の1兆308億7600万円で3年ぶりに1兆円を上回った。
12月単月は前年同月比40.5%増の1391億5200万円で14カ月連続の増加となった。4カ月ぶりに1400億円を下回ったものの、11カ月連続で1000億円以上で推移しており高水準を持続している。内需は同61.2%増の513億3900万円で、10カ月連続の増加。500億円超えは4カ月連続。外需は同30.6%増の878億1300万円で14カ月連続の増加。3カ月ぶりの900億円割れで、「10、11月の前倒し受注の反動」などが影響したとみられる。
- 2022年2月22日
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- 2022年2月21日
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フタバ産業は生産現場のデジタル変革(DX)を加速する。幸田工場で運用しているタブレット端末から即時に生産情報を把握できるシステムを6月以降、他工場に展開する。また2022年半ばをめどに岡崎工場で立ち上がる生産ラインを対象に、ライン設計で3次元(3D)シミュレーションの活用を検討する。一連のDXにより、25年度に工場の間接工数の現状比半減を目指す。
フタバ産業は排気系部品やボディー部品を手がけるトヨタ自動車系部品メーカー。国内や中国の工場を中心に生産管理の効率化を狙い、生産実績を入力するタブレットの導入を進めてきた。
排気系部品を手がける幸田工場の一部ラインでは、タブレットと生産設備をシステム上でつなぎ、作業者がタブレットから設備の稼働状況や生産実績をリアルタイムで把握できるようにしている。適正在庫の管理などに役立てている。6月以降には幸田工場内で導入を拡大するほか、国内各工場に展開する方針だ。
岡崎工場で手がけるボディー部品の新規ラインの設計では、3Dシミュレーションを活用する考えだ。仮想空間で設備の配置などを検証できるため、工場内レイアウトの最適化を図れる。工場内物流の効率化にもつながるとみる。22年半ばに立ち上がる車種向けの生産ラインを対象に導入を検討する。
従来は紙の図面上で工場内物流や作業者の動線を検討してきた。実際に設備を導入して問題点が見付かり、やり直し作業が必要となることが多いのが課題だった。
- 2022年2月21日
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- 2022年2月18日
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住友電気工業は切削工具の高能率粗加工用高送りカッター「SEC―スミデュアルミルDMSW型」に、最大刃径125ミリメートル以上の本体と、高硬度材加工に対応するインサート(刃先交換チップ)「高強度型ブレーカH型」を追加し発売した。
製品ラインアップを増やし、加工の適応領域を拡大する。
同工具は高能率加工の需要が高い自動車、航空機、造船、産業機械、金型などに特化。高強度型ブレーカH型は大きなくさび角の断面形状を持ち、刃先強度が高い。鋼やステンレス鋼、鋳鉄の重切削、強断続加工、高硬度材加工の長寿命化に適するとしている。
販売計画は初年度に年1億円、2年後に同2億5000万円。価格は個別に設定する。
- 2022年2月18日
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- 2022年2月16日
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工作機械やロボットなど生産財の市況が2022年も上昇基調を持続する。日本工作機械工業会(日工会)は工作機械の年間受注高を1兆6500億円、日本ロボット工業会は産業用ロボットの年間受注高を1兆1300億円とそれぞれ見込む。コロナ禍や部品不足などの懸念材料は残るが、生産現場の自動化やデジタル化、生産拠点の分散化の動きが加速し、国内外で好調を持続するとみられる。
工作機械の受注額は22年に1兆6500億円を達成すれば、過去最高額を記録した18年(1兆8157億円)に次ぐ水準。日工会が集計中の21年の受注高は1兆5500億円程度になる模様で、2年連続で1兆5000億円超えとなる見通し。
半導体製造装置や自動車の電動化関連向けのほか、第5世代通信(5G)関連や航空機など幅広い分野で設備投資が高水準で継続するとみる。部品不足や米中対立などのリスクはあるが、日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は「それらの動向を絶えず注視する必要はあるが、世界経済は22年も回復基調で推移していく勢いが感じられる」と強気の姿勢を示す。
一方、産業用ロボットの22年の受注額は前年比3%増で3年連続の増加を見込む。部品不足改善への期待や自動化の底堅い需要が続くと予想。「22年は受注に続き、生産額も前年比5・2%増の1兆200億円と、初の1兆円超えを期待している」(日本ロボット工業会の小笠原浩会長=安川電機社長)。
21年は中国向けなど輸出が好調に推移。国内市場にも回復の兆しが見られ、受注額は前年比27・7%増の1兆970億円で着地する見込み。統計を始めた01年以降で初めて1兆円を超える形。
鍛圧機械も好調が続く見通し。日本鍛圧機械工業会(日鍛工)の22年受注高は21年見通し比4・6%増の3400億円と2年連続の増加を見込む。電気自動車(EV)関連を中心に設備投資の継続を期待する。
- 2022年2月16日
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- 2022年2月15日
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日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2021年の新車販売台数は前年比3・3%減の444万8340台だった。3年連続の前年割れ。新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した20年の反動増の動きはあったものの半導体不足が長引いた影響が大きく、2年連続で500万台を下回った。
21年の登録車の販売台数は同2・9%減の279万5818台で4年連続、軽自動車の販売台数は同3・8%減の165万2522台で3年連続のマイナスだった。「半導体などの部品不足の影響が大きかったのではないか」(自販連の担当者)としている。
21年12月単月の新車販売は前年同月比11・4%減の33万6442台と6カ月連続の前年割れ。登録車は同10・2%減の21万8782台で4カ月連続減、軽自動車は同13・6%減の11万7660台で、7カ月連続減だった。
22年に入り、自動車メーカー各社は挽回生産を本格化する方針だ。ホンダは国内4輪車工場の稼働を正常化する。ただ物流の逼迫や半導体不足といった状況は解消していない。トヨタ自動車は1月に国内工場の非稼働日を設けるほか、一部の休日出勤を取りやめる。
今後については「新型コロナの変異株『オミクロン株』の感染が拡大しているほか、部品不足が長期化しており不透明な状況」(同)としている。全軽自協も「新型車や一部改良車追加などのテコ入れや初売りに期待したいが、半導体不足や海外調達部品の滞りなどの影響が継続している。いまだ情勢は複雑で見通しを立てられる状況ではない」とのコメントを出した。
- 2022年2月15日
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- 2022年2月14日
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ホンダは、中国合弁会社の東風ホンダが武漢市内に電気自動車(EV)専用工場を建設すると発表した。生産能力は年間12万台で、投資額は約40億元(約728億円)。2024年の稼働を目指す。中国政府の後押しもありEVの需要増が見込まれる同国で攻勢をかける。
新工場の敷地面積は63万平方メートルで、武漢経済開発区に設ける。プレスから検査まで一貫生産し、組み立て工程を中心に自動化する。再生可能エネルギーを活用するなど、環境に配慮した工場にするとしている。
東風ホンダは現地の東風汽車との合弁会社で、現在の生産能力は年間72万台。ホンダは中国初のホンダブランドEV「e:N(イーエヌ)」シリーズの展開を22年春に始める。東風ホンダからは「イーエヌS1」を発売予定だ。イーエヌS1は既存の東風ホンダの工場で生産する。
ホンダは30年以降に中国で投入する全ての4輪車をEVなどの電動車にする方針を掲げている。広州汽車との合弁会社の広汽ホンダ(広東省広州市)も24年にEV専用工場を稼働予定だ。
- 2022年2月14日