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- 2021年11月30日
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スギノマシンは、主軸テーパ30番の小型・立型マシニングセンター(MC)「セルフセンタ SC―V30a」を発売した。
アルミニウム材の切削で従来比約3倍の高効率加工を可能にした。X軸ストロークを700ミリメートル確保しながら機械幅を1440ミリメートルに抑えた。価格は1900万円(消費税抜き)。初年度は年間100台の販売を目指す。
同期スピンドルモーターを採用し、高速回転・高送り切削を強化した。
電気自動車(EV)に使用するダイカストケースのような大型加工物の搭載や多数個取り加工ができ、設置面積当たりの生産性の向上が期待できる。
早送り速度は毎分60メートル、加減速度はX・Y軸が1・3G、Z軸が1・7Gを実現。非切削時間を極限まで短縮した。また、加工室内の配管・配線レスなどで切りくずの排出性を向上するなど、徹底した切りくず対策を図った。
- 2021年11月30日
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- 2021年11月26日
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牧野フライス製作所は自動工具交換装置(ATC)や加工対象物(ワーク)ストッカーを一体化した5軸制御立型マシニングセンター(MC)を発売開始した。自動化に必要な装置・ソフトウエアをワンストップで提供することで、顧客の早期生産立ち上げや長時間連続運転を実現する。価格は7200万円(消費税抜き)。部品加工業向けに年間100台の販売を目指す。
同MC「DA300(自働化パッケージ)」は、ワーク最大寸法が直径360ミリ×高さ300ミリメートルで、主軸の回転速度は毎分最大2万回転。X、Y、Z軸の送り速度は同60メートルと速い。118本の工具を収納可能なATCや40棚のワークストッカーなどを組み込んだパッケージとして提供する。
スケジュール管理ソフトを標準で搭載しており、加工の状態や計画を確認可能。ワークパレットはポリゴンテーパ方式を採用し、精度面での信頼性に加えて3次元方向での位置誤差を最小化できる。
また、加工室内の壁面を急斜面にすることで、切りくずが自重で落下する構造を採用。作業者の清掃作業が不要で、切りくずが原因となる機械の停止時間の短縮も図れる。
- 2021年11月26日
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- 2021年11月25日
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兼房はアルミニウム部材の高速、高精度加工が可能で、取り扱いも容易なヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル「NovaE,zDisc(ノバ・イージー・ディスク)」を開発した。
ヘッド部のディスクを交換する新機構は特許出願中。自動車のエンジンや変速機部品の加工のほか、電気自動車(EV)関連向けも視野に入れる。
従来、フェースミルによるフライス加工はチップ交換式のインサートタイプが主流。開発品はディスク型の多結晶ダイヤモンド(PCD)多刃をボルトでボディーに締結するだけで高い刃先振れ精度を確保する。インサートタイプと比べ刃先の高さ調整も不要なため、段取り時間を大幅に短縮できる。
ディスクは刃数12―24、刃径50ミリ―125ミリメートルで5タイプを設定。独自のロウ付け技術により一般的なインサートタイプより刃数を増やせるため高速、高能率な加工が可能。すでに大手自動車部品メーカーで先行採用され、変速機部品加工では送り速度3倍、寿命が1・4倍に向上した。
- 2021年11月25日
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- 2021年11月24日
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タンガロイは、刃先交換式ガンドリル「ディープ・トライ・ドリル」のインサートにAH9130材種を追加し、発売を開始した。価格は「LOGT060204R―NDJ AH9130」が2376円(消費税込み)。初年度1500万円の販売を見込む。
特に鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の深穴加工で高い耐摩耗性を発揮し、安定した長寿命を実現する。
ドリル径12ミリ―13・9ミリメートルに対応する2コーナー仕様のLOGT形と、同14ミリ―28ミリメートルをカバーする3コーナー仕様のTOHT形の各インサートに設定し、計7品で構成。両インサートともにチップスプリッター付きで、切りくずが細分化され、切りくず排出性を高められる。そのため、深穴加工でも工具の破損トラブルを低減できる。
ディープ・トライ・ドリルは、従来のロウ付けガンドリルに比べて高送りが可能。深穴加工の高能率化と安定化を実現する。
- 2021年11月24日
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- 2021年11月23日
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日新ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンド工具(イメージ)の即納体制を整えた。標準品として在庫することで、従来の受注生産では約30日かかっていた納期を短縮。
半導体や電気自動車(EV)関連向けに拡大が見込まれる単結晶ダイヤ工具による鏡面切削加工の需要を取り込む。
単結晶ダイヤ工具は切削摩耗が小さく、高速切削で鏡面が得られる。ただ多結晶ダイヤモンド(PCD)工具と比べ高価なため、業界でも受注生産が主流。同社は単結晶ダイヤをインサート上に特殊接着し、標準品として在庫を持つ。即納体制を整えることで受注の機会ロスを減らし、差別化を図る考えだ。
単結晶ダイヤ工具による鏡面加工は半導体関連向けが好調で、EV関連の需要拡大が見込まれる。第一弾として旋盤加工用で最小の4品番8品目を標準品としてラインアップ。国内のほかアジアや欧州、北米市場などへ投入する方針。
同社はOSGグループ。OSGと連携しての販路開拓も進める。
- 2021年11月23日
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- 2021年11月22日
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本電産マシンツールは、1分間に8000回転の高速加工時でも工具の先端位置を安定でき、加工面の工具間段差を3・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下に抑えた門型マシニングセンター(MC)を発売したと発表した。
航空機部品やプレスアウター金型など、高精度を求められる大物部品加工に向く。消費税抜きの本体標準価格は9500万円から。年72台の販売を目指す。
投入したのは、主軸の熱伸びを抑制する軸心冷却機能や環境温度変化を受けにくい主要構造体などの熱対策を施した機種「MVR―Hx」。主軸の外筒冷却に加え、内部からも冷却し、高速回転時の主軸熱変位を抑えた。機械を構成する柱(コラム)内に温度制御媒体を封入し、一般的な鋳鉄製コラムに比べ熱容量を8倍に高めた。
一般大物部品加工で多品種少量生産を高効率に行う新機種「MVR―Cx」と合わせ、2026年3月期に全社売上高で現状比約4・3倍の1000億円を目指す戦略機種となる。両機種とも、新開発の操作支援機能を搭載しており、オペレーターの熟練度を問わず操作できる。
同社は21年夏、本社工場に大型工作機械のショールームを新設。実機を見て最適な機種を選べるようにした。
- 2021年11月22日
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- 2021年11月19日
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住友電気工業は切削工具の高能率粗加工用高送りカッター「SEC―スミデュアルミルDMSW型」に、鋼と鋳鉄に適するインサート(刃先交換チップ)を追加し、発売を開始した。
用途別に計4種類そろえ自動車や航空機、造船、産業機械、金型などの高能率加工に訴求する。消費税抜きの価格は2200円。初年度1億円、2年後に年間2億5000万円の販売を目指す。
鋼用は2種類で、耐熱亀裂性が高い強靱超硬母材で新たな被膜も採用した高速加工用と、耐摩耗・耐欠損性が高い被膜と耐熱亀裂性も高い超硬母材の転削加工用。鋳鉄用も2種類で、耐熱性が高い強靱超硬母材と新たな被膜を採用した高速加工用と、耐摩耗性・耐欠損性が高い被膜と高熱伝導率超硬母材の転削加工用を用意した。
- 2021年11月19日
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- 2021年11月18日
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大昭和精機は、マシニングセンター(MC)内に設置する撮像式機内工具測定器と振れ調整ホルダーを組み合わせて、工具の動的振れ精度を1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下に調整できる「Dyna ZEROシステム」を開発、受注を始めた。
主軸高速回転中の動的振れを高精度測定し、半導体製造装置部品や光学部品金型の鏡面加工など精密切削加工ニーズに対応する。価格は従来機と同等。初年度200台以上の販売を見込む。
新システムは測定器「Dyna ZERO Vision」と振れ調整ホルダー「Dyna ZERO Chuck」を併用。測定器はカメラヘッド、制御パソコン、コントローラー、モニターで構成する。
回転するヘリコプターの羽根が止まって見える現象の「ストロボ効果」を応用した。高速回転する工具を疑似低速化して撮像し、高精度に動的振れを測定。最高12万回転まで対応可能という。
同効果でエンドミルなど工具各刃のR形状など高速回転中の摩耗状態も把握する。チップ式工具などは刃先高さのバラつき具合も確認できる。従来は工具のつかみ直しなど振れ修正作業に数時間かかることもあったが、新システムは数分程度で済む。
調整ホルダーはネジで振れ調整が可能。測定器の計測結果と照合し、ホルダー周囲の調整ネジを最大トルク60センチニュートンメートルで締め付けられる。
- 2021年11月18日
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- 2021年11月17日
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日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要7社の4―9月期の工作機械受注実績は、前年同期比2・1倍の2305億1900万円だった。前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響があったことに加え、その後の世界的な経済活動の再開に伴って中国需要の拡大とともに欧米や日本でも回復が進んだ。
10月以降の下期も受注環境はおおむね堅調に推移する見通しだが、部品・部材不足の早期解消が見込めないことから受注活動への影響が懸念される。
牧野フライス製作所は、輸出が4―9月期として過去最高を更新した。中国での電子機器や電動車向けの需要増加に加え、米国でも半導体製造装置や自動車、医療機器向けが増えた。下期も「上期ほどの高水準とはいかないまでも、前年比増加傾向を維持する」見通しだ。
オークマは19年4―9月期と比べて約1割増となり、コロナ禍前の水準を回復した。9月単月も堅調に推移しており、国内は半導体製造装置向けが引き続き好調なほか、「ロボット向け減速機などほかの業種にも広がってきた」という。
また、芝浦機械とツガミ、日本電産マシンツール(旧三菱重工工作機械)は、総額、国内、輸出の全項目で2倍以上に伸びた。特に中国市場が強みのツガミは半期として過去最高を更新。中国需要は足元で落ち着いてきたものの「今後も順調に推移する」とみる。
工作機械の需要自体は10月以降も良好に推移するとみられる一方、部品・部材不足の影響は徐々に広がっている。大手工作機械メーカーの担当者は「部品の調達納期が長引き、機械の納期も延びている。今後も続けば、失注につながるリスクもある」と話す。
- 2021年11月17日
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- 2021年11月16日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した9月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比71・9%増の1445億9400万円で、11カ月連続の増加となった。
国内外での需要回復が継続したことで内需、外需ともに大幅に伸びた。1400億円を上回るのは2018年9月以来36カ月ぶりで、1000億円超えは8カ月連続となった。
内需は同90・2%増の575億6000万円で、7カ月連続の増加。18年12月以来33カ月ぶりに550億円を上回った。ユーザーの設備投資拡大に加え、補助金による押し上げ効果も加わったと見られる。
外需は同61・7%増の870億3400万円で、11カ月連続の増加。中国のほか、欧米でも需要が堅調に推移した模様で、2カ月ぶりの850億円超えとなった。
受注環境は今後も堅調さが見込まれる一方で、部品・部材の逼迫や原材料価格の高騰などによるユーザーへの設備投資減退の影響も懸念される。また、日工会では「中国での電力不足の問題が工作機械の受注に今後どう影響が出るかがまだ不透明」(調査企画部)としている。
- 2021年11月16日
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- 2021年11月15日
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OSGはタップを生産する八名工場で植物由来の廃食用油を加工に使用する実証実験を始めた。前工程の荒ネジ転造加工でテストし、切削工程での検証を進める。
廃食用油を工作油に再利用するのは全国初という。良い結果が得られれば今後、他工場にも展開していく。
廃食用油から不純物を取り除き、複数の廃食用油などを混ぜ合わせることで、日本産業規格(JIS)に適合する工作油とする。鉱物油と比べコスト高だが、油の引火点が高いため燃えにくく、火災発生リスクは低くなる。斎藤塗工店(愛知県豊橋市)の依頼を受け、実証実験を始めた。
八名工場の乗松顕太朗製造技術担当は「これまでの結果は良好で、加工における工具品質にも問題はない」としている。植物由来であるため、作業者に優しく、日本政府が打ち出したカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の目標にも貢献する。
大沢二朗常務執行役員は「安価で大量に使用している鉱物油をすべて置き換えるのは難しいが、廃食用油の再生利用を進め、環境に優しい取り組みに挑戦したい」としている。
- 2021年11月15日
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- 2021年11月12日
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日本工作機械工業会(日工会)が発表した9月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比71.9%増の1445億9400万円で、11カ月連続の増加となった。国内外での需要回復が継続したことで内需、外需ともに大幅に伸びた。1400億円を上回るのは2018年9月以来36カ月ぶりで、1000億円超えは8カ月連続となった。
内需は同90.2%増の575億6000万円で、7カ月連続の増加。18年12月以来33カ月ぶりに550億円を上回った。ユーザーの設備投資拡大に加え、補助金による押し上げ効果も加わったと見られる。
外需は同61.7%増の870億3400万円で、11カ月連続の増加。中国のほか、欧米でも需要が堅調に推移した模様で、2カ月ぶりの850億円超えとなった。
受注環境は今後も堅調さが見込まれる一方で、部品・部材の逼迫や原材料価格の高騰などによるユーザーへの設備投資減退の影響も懸念される。また、日工会では「中国での電力不足の問題が工作機械の受注に今後どう影響が出るかがまだ不透明」(調査企画部)としている。
- 2021年11月12日